いつもお世話になっている5011様のところで面白いバトンを見かけたので、いただいてきちゃいました。
その名も、「レンタルビデオ屋始めました」バトン。
その内容は…。
あなたはレンタルビデオ店をオープンしなければならなくなりました。
つきましては五十音につき一本ずつタイトルを揃えてください!
その際のルールは以下のとおりです。
1、自分の好きな映画から選ぶ
この時点で自分が観ていない映画は選べませんね。
2、1監督につき1作品とする
監督で映画を選ぶ人間なので、このルールが一番つらい・・・。
3、自力で思い出す
2の縛りがなければできそうですが、他との兼ね合いがあるので、「映画鑑賞歴」を覗いちゃいました。
4、外国映画、日本映画は問わず
観ている映画のたぶん9割くらいは洋画だと思いますが、なんとか邦画も入れたいと思います。
どんな基準で選ぼうかなといろいろ考えましたが、当店としては、以下のルールを追加したいと思います。全部は無理ですが、基本的な姿勢です。
5、すでに何回も観ているもの、または1回しか観ていなくてももう1回観たいと思うもの
あと、作品ごとに一言コメントも付けたいと思います。
では、いよいよ開店です!!
【ア】
「あの夏、いちばん静かな海。」(1991)北野武
ここは凄くレベルが高いですが、『アパートの鍵貸します』との「愛すべき映画ベスト15」対決を制し、恋愛映画生涯ベストワンのこの作品。
【イ】
「生きるべきか死ぬべきか」(1942)エルンスト・ルビッチ
ルビッチで一番好きなのは『ニノチカ』ですが、【ニ】は『ニュー・シネマ・パラダイス』で譲れないため、ルビッチはここに。
【ウ】
「ヴェラ・ドレイク」(2004)マイク・リー
本来ならここは文句なしで『ウエスタン』ですが、【ソ】で「続・夕陽のガンマン」以外めぼしいものがないので、泣く泣く諦め、ルビッチの『ウィンダミア夫人の扇』もすでに使えないため、マイク・リー登場。あぁ、監督縛りはほんとにつらい…。
【エ】
「SPL/狼よ静かに死ね」(2005)ウィルソン・イップ
ここは初めて順当に選出。
【オ】
「男と女」(1966)クロード・ルルーシュ
ここは『男たちの挽歌』といきたいところですが、香港映画が続いてしまうので、“ダバダバダ~♪”で。
【カ】
「カイロの紫のバラ」(1985)ウディ・アレン
ここも凄くレベルが高いですが、『ガルシアの首』を諦め、「愛すべき映画ベスト15」からやはりこの作品。
【キ】
「北国の帝王」(1973)ロバート・アルドリッチ
これを選んだ時点で、アルドリッチがもう選べないなんて…。
【ク】
「クリムゾン・タイド」(1995)トニー・スコット
ここも縛りがなければ『グロリア』ですが、【チ】で『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』以外めぼしいものがないので、ハンス・ジマーの最高傑作を。
【ケ】
「ケス」(1969)ケン・ローチ
ここは順当。
【コ】
「恋する惑星」(1994)ウォン・カーウァイ
ここもハイレベルですが、この作品はやっぱり外せません。
【サ】
「さらば友よ」(1968)ジャン・エルマン
『ヒーロー・ネバー・ダイ』は【ヒ】で絶対譲れないため、『ザ・ミッション/非情の掟』を泣く泣く諦め、ブロンソンの代表作を。
【シ】
「シンシナティ・キッド」(1965)ノーマン・ジュイソン
『アパートの鍵貸します』を【ア】で選べなかったので、ワイルダーの『情婦』を入れたいところですが、マックィーンには及ばず。
【ス】
「スモーク」(1995)ウェイン・ワン
ここもハイレベル。『スティング』も『ストリート・オブ・ファイヤー』も捨てがたいですが、『スモーク』を前にしては出る幕なし。
【セ】
「星願 あなたにもういちど」(1999)ジングル・マ
イーストウッドの『センチメンタル・アドベンチャー』も捨てがたいですが、ここはやはりセシの代表作を。
【ソ】
「続・夕陽のガンマン」(1966)セルジオ・レオーネ
全作品を入れたいくらいのセルジオ・レオーネですが、『ウエスタン』を諦めたらこれでしょう。
【タ】
「タワーリング・インフェルノ」(1974)ジョン・ギラーミン/アーウィン・アレン
ここは本来は『ダウン・バイ・ロー』ですが、【ナ】で『ナイト・オン・ザ・プラネット』以外めぼしいものがないため、またまたマックィーンで。
【チ】
「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」(1976)ジョン・カサヴェテス
『グロリア』を諦めたので、カサヴェテスはここに。
【ツ】
「椿三十郎」(1962)黒澤明
ここは1本も感想をUPしてませんが、観ている3本の中から黒澤作品を。
【テ】
「デッドポイント~黒社会捜査線~」(1998)パトリック・ヤウ
実質ジョニー・トー作品ですが、監督名義はパトリック・ヤウなので、助かりました。
【ト】
「遠い空の向こうに」(1999)ジョー・ジョンストン
ここもハイレベル。『特攻大作戦』はすでに使えず、『毒薬と老嬢』『トプカピ』も捨てがたいですが、今までで一番泣いたこの作品を。
【ナ】
「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)ジム・ジャームッシュ
『ダウン・バイ・ロー』を諦めたので、ジャームッシュはここに。
【ニ】
「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989)ジュゼッペ・トルナトーレ
ここはこれしかないでしょう。
【ヌ】
該当作品なし
緊急事態発生。【ヌ】から始まる作品を1本も観ておりません…。なんたる失態。
【ネ】
「眠る男」(1996)小栗康平
決して好きな作品ではないんですが、これ1本しか観ていないので、選択の余地なし。やっぱり『ネバー・エンディング・ストーリー』シリーズを観ないと…。
【ノ】
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1997)トーマス・ヤーン
黒澤明はすでに出ているので『野良犬』は使えず、残りの作品の中ではこれがもう一度観たい。
【ハ】
「バグダッド・カフェ」(1987)パーシー・アドロン
ここもハイレベル。『芭[口拉]芭[口拉]櫻之花』はすでに使えないですが、『八月のクリスマス』『バンド・ワゴン』は捨てがたい。
【ヒ】
「ヒーロー・ネバー・ダイ」(1998)ジョニー・トー
『ヒズ・ガール・フライデー』も捨てがたいですが、ここはなんといってもジョニー・トーからこの作品。
【フ】
「フルメタル・ジャケット」(1987)スタンリー・キューブリック
ここも候補が多いですが、キューブリックのこの作品を。特に前半は何度でも観たい。
【ヘ】
「ペイルライダー」(1985)クリント・イーストウッド
ようやくイーストウッド登場。いまだにこの作品が彼の最高傑作だと思っています。
【ホ】
「冒険者たち」(1967)ロベール・アンリコ
男二人もいいですが、なんといってもジョアンナ・シムカス。
【マ】
「M★A★S★H」(1970)ロバート・アルトマン
ブラック・コメディの大傑作。主題歌「自殺のすすめ」も名曲。
【ミ】
「ミスター・ノーボディ」(1973)トニーノ・ヴァレリ
エンニオ・モリコーネ屈指の名曲「Mucchio Selvaggio」をバックに、ヘンリー・フォンダ対ワイルドバンチの1対150の伝説の大決闘!あそこだけなら何百回でも観たい。
【ム】
「息子の部屋」(2001)ナンニ・モレッティ
ここは選択肢が3本しかありませんが、その中ではこれ。家族4人が車の中で歌う「INSIEME A TE NON CI STO PIU」という曲がお気に入り。
【メ】
「邂逅」(1939)レオ・マッケリー
後に同監督によってリメイクされた方が有名ですが、オリジナルの方を。
【モ】
「モダン・タイムス」(1936)チャールズ・チャップリン
【キ】で『キッド』が選べなかったので、チャップリンはここに。
【ヤ】
「山猫は眠らない」(1993)ルイス・ロッサ
“One Shot,One Kill.”、トム・ベレンジャー最高!
【ユ】
「ユージュアル・サスペクツ」(1995)ブライアン・シンガー
ブライアン・シンガー監督、スーパーマンなんか撮ってないで、またこういう作品を撮って下さい。
【ヨ】
「要塞警察」(1976)ジョン・カーペンター
『用心棒』も『欲望の翼』も素晴らしいですが、すでに使えないですし、ジョン・カーペンター登場。
【ラ】
「ライフ・イズ・ミラクル」(2004)エミール・クストリッツァ
クストリッツァはなんといっても『アンダーグラウンド』ですが、大激戦区の【ア】では出る幕がなかったので、ここで登場。
【リ】
「リベリオン」(2002)カート・ウィマー
ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』も捨てがたいですが、ここはやはり“ガン=カタ”でしょう!
【ル】
「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)宮崎駿
宮崎駿で一番好きなのは『紅の豚』ですが、ここでこれ以外にめぼしいものがないため、『紅の豚』は諦めました。
【レ】
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」(1989)アキ・カウリスマキ
満を持してカウリスマキ登場。
【ロ】
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(2003)ピーター・ジャクソン
ここは本来なら『ロンゲスト・ヤード』ですが、例によってアルドリッチはもう使えないので、ピーター・ジャクソン登場。
【ワ】
「ワイルドバンチ」(1969)サム・ペキンパー
最後は、“男ならこれを観ろ!”三強の一角サム・ペキンパーに締めくくっていただきましょう。
いやぁ、長かった。疲れました…。
「1監督につき1作品」というルールがなければこんなに苦労することもなかったでしょうが、なかったら、ペキンパーやアルドリッチやレオーネがずらりと並んじゃいますからね(笑)
なかなか大変ですが、凄く楽しい作業でもありますので、皆様もレンタルビデオ屋を開店されてみてはいかがでしょうか?
前回は2006年の10月にやった「レンタルビデオ屋始めました」バトン。 2年に1回くらいやると自身の映画ライフが振り返れていいかもと当時は思っていましたが、2年どころか、気がついたら4年半も経っていました・・・。 今年に入って1[…]
先日UPしました「レンタルビデオ屋始めました」バトン vol.2ですが、自分にとってほんとに大切な映画ばかりですし、選択の余地がない【ヌ】以外は何の不満もありません。 ですが、各ブロック1本では、泣く泣く落とした映画も数知れず・・・。[…]