“ナンデスカ~?サクゥ~ラァ~”
いきなり意味不明な日本語から始まりましたが、桜咲き誇るのどかな春の日、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、桜のこの季節にぴったりな映画、通称(英題)『Para Para Sakura』、『芭啦芭啦櫻之花』です。
上海でダンス教室を開いている王(アーロン・クォック)は、ある日街で偶然出会ったユリ(セシリア・チャン)に一目惚れ。
しかし、彼女には日本に親が決めた婚約者がいた…。
というストーリーもあるにはあって、お決まりのパターンとはいえ、結構いい話です。
ただ、ストーリーはたいした問題ではありません。
この映画、2001年の映画です。
ということは、前年が『東京攻略』。
『星願 あなたにもういちど』でセシを一躍スターにしたジングル・マ監督、きっと彼女の魅力にすっかりやられてしまったんでしょう。
『東京攻略』も、トニーとイーキンとケリーだけで十分なところを、“東京観光”に一緒に連れて行きたいがためにセシも出演。
あの映画にセシが必要だったかどうかは別として、きっとセシと一緒の東京観光は凄く楽しかったんでしょう。
もう1回行きたいなぁ…。
というわけでセシに交渉。
「もっと出演時間を増やしてくれないと行かない!」とセシに駄々をこねられた監督、もちろん二つ返事でOK。
撮影監督も兼ねるジングル・マ監督としては、セシの出演時間が増える→長い時間カメラでセシを撮れる、こんな嬉しい話はありません。
でも、前回の東京ロケは大掛かりなアクションもあって結構大変だったからなぁ、あんな疲れるのは「ヤダ」((c)トニー)なぁ、もっと楽な題材はないかな~。
そうだ!パラパラだ!!(ここはかなりの論理の飛躍が…)
でも、セシ一人じゃ弱いかな、もう一人スターが欲しいなぁ。
パラパラということはダンス、ダンスといえば…、スペシャリストのアーロンだ!
「ねぇねぇアーロン、一緒に東京観光に行かない?」というわけで、アーロンの出演も決定。
以上は管理人の完全な妄想ですが、そう的外れでもないような気がします(笑)
さて、ストーリーはどうでもいいとして、この映画、セシのファンにはたまりません。
見所1、セシの角隠し姿が拝めること。
セシの日本での政略結婚のシーンが神前結婚なので、セシは角隠し姿。
こんな姿が拝めるのは、後にも先にもこの映画だけでしょう。
見所2、パラパラを踊るセシが観れること。
パラパラ映画なので当然といえば当然ですが、パラパラを踊るセシが観れるのも、後にも先にもこの映画だけでしょう。
見所3、セシのおかしな日本語。
『東京攻略』のトニーに全然負けてません!!(笑)
以下、セシの日本語語録。
「ダイジョブデスカ?」「チョットマッテ!カレハワタシノトモダチデス!ワカタ?」「ワカタ、ジャーネ」「イキマショ」「ダマサレタ」
アーロンはダンスが素晴らしいのはもちろんのこと、結婚式に乗り込んでセシに思いの丈を告白するシーンはグッときます。
さらに、例によってジングル・マ監督の映像美学が炸裂していて、夜の街で羽毛が舞う中みんなが踊るシーンなんか、言葉を失うほど美しい。
警官から掃除のおじさんまでみんなが一緒に踊って、とても楽しいシーンでもあります。
ラストは、むちゃくちゃ強引な展開でハッピーエンド。
そして、桜舞う上野公園で、パラパラガールズを従えての、二人のパラパラ!
この歌の歌詞が凄い!
“ミニコ~イ、サ~クラハエエヨ、come and dance with me♪”
耳にこびりついて離れません(笑)
ちなみに、最初に書いた“ナンデスカ~?サクゥ~ラァ~”はこの歌の出だしです(笑)
アーロンはこの曲がよっぽど気に入ったのか、これ以後アーロンのコンサートでは、ファンと一緒にこの曲を踊るのがお約束になっているようです(笑)
東京にお住まいの方は、上野公園に出かけて踊ってみてはいかがでしょうか?
“ミニコ~イ、サ~クラハエエヨ、come and dance with me♪”
[原題]芭啦芭啦櫻之花
2001/香港/111分
[監督]ジングル・マ
[音楽]ピーター・カム
[出演]アーロン・クォック/セシリア・チャン/西村和彦
→予告編 →「Para Para Sakura」 →他の映画の感想も読む
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