『ナイト・オン・ザ・プラネット』(ジム・ジャームッシュ)

ナイト・オン・ザ・プラネット
ジム・ジャームッシュ第3弾。

ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、同じ夜に繰り広げられる客とタクシー運転手とのやりとり、5話からなるオムニバス映画です。

5つの素敵な短編を読むような感じなので、“知識”なしで“雰囲気”を楽しんでもらうため、ここでは内容についていろいろ書くのはやめておきます。

いくつかお気に入りの“一節”を。

一番のお気に入りロスでは、ウィノナ・ライダーの表情だけでももう他には何もいりません。

ナイト・オン・ザ・プラネット ウィノナ・ライダー

ジーナ・ローランズがウィノナを見つめる眼差しもたまりません。

ナイト・オン・ザ・プラネット ウィノナ・ライダー ジーナ・ローランズ

ニューヨークでは、“ヘルメット・ランプシェード”。

パリでは、「48か49フランのはず」と言われた時の運転手の表情が抜群。

この中では、唯一行ったことがあるローマ。
乗ったタクシーの運転手がロベルト・ベニーニだったら…。
『ダウン・バイ・ロー』では片言の英語を喋る役でしたが、今回は舞台もローマ、そしてイタリア語ということで、下品極まりないマシンガントーク炸裂!

そして、ラストのヘルシンキ。
ヘルシンキということはまさか!?
そのまさかで、運転手がマッティ・ペロンパー、客にカリ・ヴァーナネンとサカリ・クオスマネン、当ブログでは常連の顔ぶれ。

ナイト・オン・ザ・プラネット マッティ・ペロンパー

あと、これは5話ともに共通しますが、カメラがタクシーを捉えるまでの、街並みを捉えた映像がどれも素晴らしい。
わずかの時間で、その街の“空気”に触れさせてくれます。

とどめは、全編に渡って流れるトム・ウェイツ。

ほんとに愛すべき映画ですが、それにしても、ジーナ・ローランズで始まってマッティ・ペロンパーで終わるとは!
個人的には、贅沢極まりない作品。



[原題]Night on Earth
1991/アメリカ/129分
[監督・脚本]ジム・ジャームッシュ
[音楽]トム・ウェイツ
[出演]ウィノナ・ライダー/ジーナ・ローランズ/ベアトリス・ダル/ロベルト・ベニーニ/アーミン・ミューラー=スタール/マッティ・ペロンパー

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