『スティング』(ジョージ・ロイ・ヒル)

スティング

今回は、どんでん返し映画の最高峰として有名な『スティング』です。

ビックリ度では『情婦』『悪魔のような女』に負けるかもしれませんが、“やられた!”という意味では、個人的にはこれが今のところ生涯ベストです。

映画の性質上、ストーリーについては一切触れません。

『明日に向かって撃て!』に続いてのポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの黄金コンビ、存在感で負けていないロバート・ショウ。

スティング ロバート・ショウ ロバート・レッドフォード ポール・ニューマン

中でもポール・ニューマンが素晴らしい。
『明日に向かって撃て!』も『ハスラー』も『暴力脱獄』もどれも素晴らしいですが、この映画のポーカーのシーンの彼は最高ですね。

スティング ポール・ニューマン

ロバート・レッドフォードは、深夜に女性を部屋に訪ねた時のこのやりとりがお気に入り。
「知らない仲よ」と言われ一言。
「お互いに、夜中の2時に相手のいない仲だ」
かっこよすぎます…。

監督は、こちらも『明日に向かって撃て!』と同じジョージ・ロイ・ヒル、その絶品の語り口。

この監督、この2本以外にも、並べただけで思わずニヤリとなる作品を撮っている凄い監督。
自分が観たのだけでも、『華麗なるヒコーキ野郎』『リトル・ロマンス』『ガープの世界』。

それにしても、こんなにも楽しくて粋で、そして唸る映画もそうはありません。
あのラストをまだ体験していない方が羨ましい…。

それでも、決してラストの一発だけではなく、2回目からの方がさらに楽しめるのが、この映画の不思議なところでもあり素晴らしいところでもあります。

演出、役者、脚本、衣装、装置、そして音楽、全てが完璧な映画。

中でも、脚本のデヴィッド・S・ウォードに最大級の賛辞を。

そして何よりも、映画は“楽しい”ものだと思い出させてくれる作品。

極上のエンターテイメント。
傑作中の傑作。



[原題]The Sting
1973/アメリカ/129分
[監督]ジョージ・ロイ・ヒル
[脚本]デヴィッド・S・ウォード
[撮影]ロバート・サーティース
[美術]ヘンリー・バムステッド
[衣装デザイン]イーディス・ヘッド
[音楽]マーヴィン・ハムリッシュ
[出演]ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/ロバート・ショウ

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