『PROMISE』にかなりがっかりきたところで、セシつながりで口直しにこの逸品を。
というわけで今回は、号泣必至のラブストーリー『星願 あなたにもういちど』です。
事故で亡くなった男が5日間だけこの世に戻れる、しかし周りは彼だと気づかない。
はい、どこかで聞いた話です(笑)
展開ももちろんお約束。
でも、わかっているのに泣けるとはまさにこのこと。
ただ、この映画については、あんまりいろいろと書きたくないですね~。
『あの夏、いちばん静かな海。』の時にも書きましたが、言葉にしてしまうと色褪せてしまいそうで。
男が亡くなるまでは、なんといってもリッチーの豊かな表情がいい。
目が見えず口もきけない彼が、溢れんばかりの喜びを、表情だけで魅せてくれます。
とても『ブレイキング・ニュース』と同じ人とは思えません。
そして、リッチーが吹くサックスの音色を聞く時の、セシのあの表情!!
あれぞ人類の至宝(笑)
リッチーが地上に降りてきてからは、なんといってもリッチーが日記を読むシーン。
あれはまじでやばいでしょう。
聞いているセシ同様、ドバーっと滝のように溢れ出す涙。
涙、涙、涙…。
そして後半、ここでくるだろうと思っていると、案の定流れ出すサックスの音色(笑)
涙、涙、涙…。
これくらいにしておきましょう(笑)
脇役では、リッチーの友達役のエリック・ツァンが、いつものごとくいぶし銀の活躍。
リッチーのライバルの先生もいいし、セシのお姉さんもいい、セシにあげるはずの花束を奪ってしまった看護婦さんもいい、ラジオのDJのお姉さんもいい、酔っ払いの警備員のおじさんもいい、要はみんな素晴らしい!
先ほどのサックスや日記帳もそうですが、小道具の使い方も抜群。
ぬいぐるみ、グミ、そして塩レモンソーダ!
それにしてもジングル・マ監督、これを撮ったかと思えば、『東京攻略』『冷戦』『シルバーホーク』だもんな~。凄いラインナップ(笑)
さらに、あの『ラヴソング』の撮影監督という肩書きまで(そういえばあの映画でもエリック・ツァンが抜群でしたね)。
次はどんなふうに観客を楽しませてくれるでしょうか。
そして、まだ10本ほど観ただけですが、今まで観たセシの中ではやっぱりこの映画でしょう。
『マッスルモンク』でアンディに「私に1分くれる?」と言ったセシも、『ワンナイト イン モンコック』でダニエル・ウーと手を繋いで逃げたセシも、『ラヴァーズ&ドラゴン』でフランシス・ンに「星と、海と大地と、そしてお前だ」と言わしめたセシも、『新世紀Mr.BOO! ホイさま カミさま ホトケさま』のハミー・ポーポーも、みんな大好きですが、この映画のセシの可愛さは反則。
リッチー、羨ましいぞ!(笑)
「どうかみんな目を閉じて、そばにいる人を心で感じて。とてもいい感じがするから」
愛すべき、珠玉の名作。
[原題]星願
1999/香港/93分
[監督]ジングル・マ
[音楽]ピーター・カム
[出演]リッチー・レン/セシリア・チャン/ウィリアム・ソー/エリック・ツァン/シャーレン・タン
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