リメイクにうんざり

影なき狙撃者

最近のアメリカ映画は、伝記物か続編かリメイクばかりでほんとにうんざり。

スコセッシとディカプリオのコンビの『インファナル・アフェア』『酔いどれ天使』に始まり、なんとアダム・サンドラーで『ロンゲスト・ヤード』(バート・レイノルズも出るみたいですが何の役だろう?)、果てはキアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックで『イルマーレ』。おいおい。

ただ楽しませてもらっている一ファンにこんなことを言う権利はないでしょうが、自分で考える頭がないの?とつっこみたくもなります。

もちろんみんながみんなそうではなくて、リメイクなんかに走らずに頑張っている人もたくさんいますが。
イーストウッド、ジム・ジャームッシュ、コーエン兄弟、ティム・バートン(『猿の惑星』のリメイクはありましたが)、ウディ・アレンなどなど。

こんな愚痴を書こうと思い立ったのも、ある映画について知ったからでした。

最近は新作にとんと疎くなっていましたが、『クライシス・オブ・アメリカ』。
監督が『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ、出演が揃ってアカデミー主演賞俳優のデンゼル・ワシントン、メリル・ストリープ、ジョン・ヴォイト、さらに『ベルリン・天使の詩』や『永遠と一日』のブルーノ・ガンツ。

これがもし新たな映画なら、この顔ぶれを見て観ない映画ファンはいないでしょう。

ですが、これもなんとあの監督ジョン・フランケンハイマー、出演フランク・シナトラ、ローレンス・ハーヴェイの傑作サスペンス『影なき狙撃者』のリメイク。
このオリジナルはほんとに怖かった。あの映画を観た人が“ダイヤのクイーン”を忘れることはないでしょう。

影なき狙撃者

リメイクにそんなに文句を言うなら観なければいいというのはごもっともですが、もちろん観ません。

あぁ早く『インファナル・アフェア~終極無間~』『ミリオンダラー・ベイビー』始まらないかなぁ…。

 

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