「レンタルビデオ屋始めました」バトン “男ならこれを観ろ!”店

先日UPしました「レンタルビデオ屋始めました」バトン vol.2ですが、自分にとってほんとに大切な映画ばかりですし、選択の余地がない【ヌ】以外は何の不満もありません。

ですが、各ブロック1本では、泣く泣く落とした映画も数知れず・・・。
しかも、あのラインナップは、不満はないとは言いながら、選んだ自分が言うのもなんですが、一言で言えば、ぬるい(笑)

というわけで、TSUTAYAにも新宿店や渋谷店などがあるように、前回のは本店としまして、当ブログのメインカテゴリーの名に賭けて、“男ならこれを観ろ!”店も出店したいと思います。

基本ルールは前回の5までは今回も共通。

1. 自分の好きな映画から選ぶ
2. 1監督につき1作品とする
3. 自力で思い出す
4. 外国映画、日本映画は問わず
5. すでに何回も観ているもの、または1回しか観ていなくてももう1回観たいと思うもの

これにさらに、本店とは別に出店しておきながら被っては意味がないのと、こだわりの店舗ということで、

6. 本店で選んだ映画は除く
7. 妥協はしない

を加えたいと思います。

さらに範囲が狭まって大変なようですが、実はそうでもありません。
ここまで絞ると並の映画では入り込む余地すらないので、選択肢は意外と少なかったです。

では、本店よりも実はお薦め(笑)、“男ならこれを観ろ!”店のオープンです!


【ア】
ある殺し屋(1967)森一生

ある殺し屋5

全映画では超激戦区の【ア】ですが、“男ならこれを観ろ!”に限っていうとそうでもなく、迷うとしたら『アイアン・ジャイアント』くらいでしょうか。

【イ】
イップ・マン 葉問(2010)ウィルソン・イップ

イップ・マン 葉問5

まだ『イップ・マン 序章』を観ていないのでどうなるかわかりませんが、今のところこれ。どっちにしても監督は同じ人。

【ウ】
ウエスタン(1968)セルジオ・レオーネ

ウエスタン51

本店の方では他に譲っていましたが、“男ならこれを観ろ!”店としては絶対に外せない1本。

【エ】
L.A.大捜査線/狼たちの街(1985)ウィリアム・フリードキン

フリードキンはなんといっても『フレンチ・コネクション』ですが、【フ】はあれに勝てないということで、ここで登場。
“男ならこれを観ろ!”というとどうしても70年代の映画が中心になりますが、80年代にもこんな痺れる映画があったということで、もっともっと評価されてもいい映画。
ハイウェイ逆走で有名な映画史上屈指のカーチェイスも必見。

【オ】
男たちの挽歌 II(1987)ジョン・ウー

男たちの挽歌 II

1でも『狼/男たちの挽歌・最終章』でもなくあえて2。

【カ】
ガンマン大連合(1970)セルジオ・コルブッチ

ガンマン大連合54

『ガルシアの首』(サム・ペキンパー)、『眼下の敵』(ディック・パウエル)という超強力なライバルがいますが、それでもこれには及ばず。
いまいち有名ではありませんが、未見の方は騙されたと思ってご覧になってみて下さい。男泣きの大傑作。

【キ】
ギャラクシー・クエスト(1999)ディーン・パリソット

ギャラクシー・クエスト

Never give up!Never surrender!

【ク】
紅の豚(1992)宮崎駿

紅の豚

前にも書きましたが、宮崎アニメではこれが一番好き。
「飛ばねえ豚はただの豚だ」「西部劇じゃねえんだ、そんなもの当たるかよ」等々、“男ならこれを観ろ!”な台詞にも事欠きません。

【ケ】
県警対組織暴力(1975)深作欣二

県警対組織暴力

「あんとき、あんたに食わしてもろうた茶漬けの味は今でも忘れんよ」
人の家で食事をご馳走になったら、茶碗は自分で綺麗に洗いましょう、もちろん素手で。

【コ】
殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967)ジョン・ブアマン

殺しの分け前2

まさかのDVDレンタル開始についてはエントリーもUPしましたが(→こちらからどうぞ)、“男ならこれを観ろ!”としては屈指の1本。

【サ】
最前線物語(1980)サミュエル・フラー

最前線物語

最激戦区。『サムライ』(ジャン=ピエール・メルヴィル)、『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(マイケル・マン)、『殺人者たち』(ドン・シーゲル)、『ザ・ドライバー』(ウォルター・ヒル)と、作品も監督も錚々たる顔ぶれが並びますが、マイケル・マンはあれがありますし、エントリーをUPしていないこれで。

【シ】
重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス(1973)フィリップ・ダントニ

ここも超激戦区。『ジャガーノート』(リチャード・レスター)、『ジャッカルの日』(フレッド・ジンネマン)、『ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦』(サム・ペキンパー)、『仁義なき戦い 広島死闘篇』(深作欣二)と錚々たる顔ぶれ。こっちのが激戦かも。
ただ、レンタル店の店長としては、いまいちマイナーなこれをぜひ。
これもカーチェイスなら10本の指に入る映画。

【ス】
300 <スリーハンドレッド>(2006)ザック・スナイダー


ここは本来なら『ストリート・オブ・ファイヤー』で、ウォルター・ヒルはさらに『ストリートファイター』もありますが、【ヨ】との兼ね合いでここでは断念。
ですが、この映画でも不足はありません。「This is Sparta!!」

【セ】
戦争のはらわた(1975)サム・ペキンパー

戦争のはらわた

店長としてはリチャード・フライシャーの『センチュリアン』をぜひ並べたいんですが、フライシャーは別のところでということで、文句なしでペキンパー。

【ソ】
組織(1973)ジョン・フリン

組織

この【ソ】を前にレオーネもコルブッチも安心して使えたのは、これが控えていたから。
70年代アクション映画好きには絶対に外せない1本。ぜひDVD化を!
追記:DVDがついに出ました!→TSUTAYAのオンデマンドDVDに『組織』!

【タ】
ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974)ジョン・ハフ

『ダーティハリー』(ドン・シーゲル)、『大脱走』(ジョン・スタージェス)、『タクシードライバー』(マーティン・スコセッシ)と錚々たる顔ぶれが並びますが、ここらへんはどの店にも置いてあるので、当店としてはアメリカン・ニューシネマを代表するこの映画を。
「逃げ切れないと思ってるのか」「思ってないよ」

【チ】
直撃地獄拳 大逆転(1974)石井輝男

1974年なら、邦画だって負けていません!問答無用の面白さ。千葉ちゃん最高!!!

【ツ】
冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009)ジョニー・トー

復仇4

トーさん映画でこれより“男ならこれを観ろ!”な映画は何本でもありますが、他との兼ね合いでここで。
ただ、「Let’s go.」「Why not?」という言葉すらいらないこの写真のシーンは、十分に“男ならこれを観ろ!”な名場面。

【テ】
デリンジャー(1974)ジョン・ミリアス

リドリー・スコットの『デュエリスト/決闘者』と最後まで迷いましたが、ウォーレン・オーツの力でこちらに軍配。
この映画も1974年。この時期は面白い映画がほんとに山のようにあります。

【ト】
突破口!(1973)ドン・シーゲル

アルドリッチの『特攻大作戦』ももちろん捨て難いですが、アルドリッチは別のところで。

【ナ】
NARC ナーク(2002)ジョー・カーナハン

70年代の映画ばかりでもあれですので、たまには新しい映画も。
21世紀のハリウッドのこの手の映画ではかなり上位にくる1本。

【ニ】
ニューヨーク1997(1981)ジョン・カーペンター

ニューヨーク1997

本店では出る幕がありませんでしたが、“男ならこれを観ろ!”となれば当然これ。

【ヌ】
該当なし

本店の1本しか観ていないので、選択肢ゼロ。

【ネ】
該当なし

何本か観てはいますが、“男ならこれを観ろ!”な映画はないので、ここも該当なしで。

【ノ】
ノーカントリー(2007)ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン

ノーカントリー

なんといってもハビエル・バルデム扮するアントン・シガーが最強。

【ハ】
博奕打ち 総長賭博(1968)山下耕作

博奕打ち 総長賭博

ここも『破壊!』(ピーター・ハイアムズ)、『バニシング・ポイント』(リチャード・C・サラフィアン)、『パニック・イン・スタジアム』(ラリー・ピアース)と粒ぞろいですが、なんといっても、“男ならこれを吐け!”BEST10にも登場させたこの映画でしょう。
「任侠道?そんなものは俺にはねえ!俺は、ただのケチな人殺しだ・・・」

【ヒ】
ヒート(1995)マイケル・マン

【サ】で『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』を諦められたのは、当然これがあるから。

【フ】
ブラック・サンデー(1977)ジョン・フランケンハイマー

ブラック・サンデー

ここも激戦区。『ファイナル・オプション』(イアン・シャープ)、『ブリット』(ピーター・イエーツ)、『プリンス・オブ・シティ』(シドニー・ルメット)、『フレンチ・コネクション』(ウィリアム・フリードキン)と、“男ならこれを観ろ!”には欠かせない映画が並んでいますが、先日ついに映画館で観れたというプラスαでこの映画。

【ヘ】
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008)ギレルモ・デル・トロ

ギレルモ・デル・トロといえばもちろん『パンズ・ラビリンス』ですが、“男ならこれを観ろ!”としてはこっち。

【ホ】
暴力脱獄(1967)スチュアート・ローゼンバーグ

本店の『冒険者たち』と同じ1967年の、ポール・ニューマンの代表作。脇役も超豪華。

【マ】
マッドマックス2(1981)ジョージ・ミラー

『突破口!』を出しておいて『マシンガン・パニック』を出さないわけにはいかないんですが、スチュアート・ローゼンバーグ監督はついさっき使ってしまったので・・・。
もちろんこれも“男ならこれを観ろ!”としては欠かせない映画。

【ミ】
ミッドナイトクロス(1981)ブライアン・デ・パルマ

ミッドナイトクロス2

“男ならこれで泣け!”BEST10でも堂々の第5位にランクインした、男泣きの傑作。

【ム】
該当なし

何本か観てはいますが、“男ならこれを観ろ!”な映画はないので、ここも該当なしで。

【メ】
メカニック(1972)マイケル・ウィナー

満を持してブロンソン登場。

【モ】
燃えよドラゴン(1973)ロバート・クローズ

Don’t think!Feel!

【ヤ】
山猫は眠らない(1993)ルイス・ロッサ

山猫は眠らない

本店では成田三樹夫に負けてしまいましたが、“男なれこれを観ろ!”ならトム・ベレンジャー復活。
“One Shot, One Kill.”

【ユ】
許されざる者(1992)クリント・イーストウッド

許されざる者

満を持してイーストウッド登場。

【ヨ】
48時間(1982)ウォルター・ヒル

48時間

【ス】では泣く泣く選べなかったウォルター・ヒルですが、ここで登場してもらいましょう。
バディものの最高峰。

【ラ】
ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971)リチャード・フライシャー

【セ】で『センチュリアン』を諦められたのもこれがあるから。
これもまたカーチェイスが必見。

【リ】
リオ・ブラボー(1959)ハワード・ホークス

リオ・ブラボー2

本店の『要塞警察』でも再現されたライフルの投げ渡しがあまりに有名。
“男ならこれを観ろ!”的にはやはり、「皆殺しの歌」を耳にしたディーン・マーティンの手の震えが止まるシーンでしょう。

【ル】
該当なし

何本か観てはいますが、さすがに『ルーザーズ』にするわけにもいかないので、ここも該当なしで。

【レ】
レスラー(2008)ダーレン・アロノフスキー

レスラー

『レザボア・ドッグス』(クエンティン・タランティーノ)、『列車に乗った男』(パトリス・ルコント)、『レポマン』(アレックス・コックス)と、数が少ない割にはいろいろありますが、やはりこれでしょう。

【ロ】
ロンゲスト・ヤード(1974)ロバート・アルドリッチ

ロンゲスト・ヤード3

『ロング・グッドバイ』(ロバート・アルトマン)もありますが、これを前にしては出る幕なし。
本店では『北国の帝王』を出した時点でもう出せませんでしたが、満を持して登場。
“男ならこれで泣け!”BEST10にも登場したエド・ローターの表情が絶品。

【ワ】
ワイルド・ギース(1978)アンドリュー・V・マクラグレン

ワイルド・ギース50

本店はペキンパーで締めくくりましたが、こちらはこれで。
“男ならこれで泣け!”BEST10でその『ワイルドバンチ』を抑えて1位に選んだのがこの映画。
ラストを飾るに相応しい傑作。

改めて眺めると、やっぱり本店よりもこっちのがいいなぁ(笑)
本店と違って客層をかなり選びますが、この手の映画がお好きな方には、どれも絶対の自信を持ってお薦めします!

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