『マシンガン・パニック』(スチュアート・ローゼンバーグ)

マシンガン・パニック

『サブウェイ・パニック』をUPしておきながら、これをUPしないわけにはいかないでしょう。
というわけで今回は、同じくウォルター・マッソー主演の『マシンガン・パニック』です。

サンフランシスコで起きたバス内での銃乱射事件。
被害者の中には、ある男を尾行していた私服刑事の姿もあった…。

死んだ刑事の相棒が、主役の刑事ジェーク(ウォルター・マッソー)。
新たに組むことになった相棒レオにはブルース・ダーン。
仲間の刑事の中にはルイス・ゴセット・Jrなんかもいて、いい顔ぶれです。

このジェーク、『ダーティハリー』のハリー・キャラハンのようにむちゃくちゃ強いわけでもなく、『フレンチ・コネクション』のポパイのようにとにかく走るというわけでもなく、基本は入念な聞き込み。しかし、執念は他の二人に負けてません。

マシンガン・パニック

ただ、銃の密売人を情報屋として使っていたり、必要とあらば聞き込みの際に相手の腹に一撃を食らわせることくらいは朝飯前。
おかげで、捜査方法に問題ありと裁判所にも出廷したり、上司にも口うるさく言われます。

それでも、仲間内の信頼は厚く、相棒を失った悲しみと苛立ちに近寄りがたかったレオも、少しずつジェークと力を合わせていくことになります。

あと、警察署内での仲間内でのやりとりや、それぞれが街に出て聞き込みをする時の、雰囲気がいいですね。

ジェークもこんな嫌な仕事はないなんて言ってましたが、決して刑事はかっこいい正義の仕事なわけではなく、怪しい情報を掴まされれば危ない橋も渡り、時には恐喝まがいの汚い手も使い、時にはこんなことやってられるかと投げ出したくもなり、それでも期待もできない情報を求め今日も街に繰り出していく。

そんな中浮かび上がってきた、かつてジェークが追っていた迷宮入り事件とのつながり。
命を落とした相棒は、ひょっとして何かに気づいていたのでは!?

話の展開は観てのお楽しみとしておきますが、クライマックスのシークエンスの緊迫感は素晴らしい。

バスに乗り合わせるジェークと犯人。
別の車で追いかけながら、同じ型のバスが現れたため肝心のバスがわからなくなるレオ。

最後尾の座席へと移動し、カバンのチャックに手をかける犯人。
その様子は見えていないながらも、拳銃を準備しつつ、気づかれないように何度も視線を送るジェーク。

カチャ、カチャと、少しずつ組立式の銃を組み立てていく犯人…。

ラストも、今だったらあの後5分くらいはあるでしょうが、あそこで終わるところがいいですね。

あの後のやりとりなんかは観なくてもわかるわけで、そこは余韻として残しさっと幕を下ろす、最近の映画はそんなこと映さなくてもわかるということまで映すから、無駄に長くなるんですよね。

この前書いたように、『マイアミ・バイス』はその点は素晴らしかったです。

話がそれかけましたが、『サブウェイ・パニック』と並ぶウォルター・マッソーのB級アクション映画のもう一つの代表作。
これまた必見です。

[原題]The Laughing Policeman
1973/アメリカ/114分
[監督]スチュアート・ローゼンバーグ
[出演]ウォルター・マッソー/ブルース・ダーン/ルイス・ゴセット・Jr

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