2008年に観た映画ベスト10

今年もやってきました、毎年恒例のまとめ企画。

一昨年までは劇場で観た映画に限っていましたが、去年から家でDVDやビデオで観た映画も含めるようになりました。
今年も、同じ条件でいこうと思います。ただし、去年と同じく、初見の映画に限ります。
そして、いつも言っていますように、“その映画がどんなに傑作か”ではなく、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”が基準です。

→昨年のBEST10

特徴としては、
『エグザイル/絆』
がぶっちぎりで、邦画がなんと半分を占めました。
そして、優ちゃんに落ちたのが去年でした。

さて、今年も10位からいってみましょう。

第10位 百万円と苦虫女(タナダユキ)

前半のロードムービー部分はまあ普通でしたが、後半にラブストーリーになってから俄然良くなりました。
ただ、ファン的には前半のコスプレの数々は必見(笑)

第9位 トゥルー・ロマンス(トニー・スコット)

感想にも書きましたが、何から何まで、全てが愛おしい映画。
主役のカップルもよかったですが、クリストファー・ウォーケンvsデニス・ホッパーの静かなる闘いが最大の見せ場。

第8位 レッドクリフ Part I(ジョン・ウー)

つっこみどころもあったものの、こういう映画を映画館の大きなスクリーンで観れるのが映画の素晴らしさ。
トニーも金城武もどうでもいいくらい、フー・ジュンがおいしいところは全部持っていくという、趙雲のかっこよさは最強でした。

第7位 デス・プルーフ(クエンティン・タランティーノ)

「カート・ラッセル、女の子、車、ジュークボックス、アルコール、ラップダンス。これ以上何がいる?(笑)」と感想に書きましたが、さすがはタランティーノ、わかってます(笑)
カート・ラッセルの情けなさも素晴らしかったですが、ゾーイ姐さんがかっこよすぎでした。

第6位 強奪のトライアングル(ツイ・ハーク/リンゴ・ラム/ジョニー・トー)

ラム・シュー史上最凶の怪演がおいしいところは全部持っていった、ラム・シューのフィルモグラフィー上間違いなく歴史に名を残すだろう映画。
銀河映像の皆さん総出演なのも、トーさん映画ファンとしてはたまらないところ。

第5位 運命じゃない人(内田けんじ)

運命じゃない人2

今年観た邦画で、最大の収穫はこれ。漫画や小説の映画化、続編やリメイク、そんな映画ばかりが溢れかえる中で、こういう映画がもっともっと増えてほしい。
2作目の『アフタースクール』も期待以上の素晴らしさでした。

第4位 現金に体を張れ(スタンリー・キューブリック)

『運命じゃない人』も時間軸を自在に操る脚本が見事な映画ですが、それの元祖と言われているのがこの映画。
前からずっと観たかった映画でしたが、長らく待ち望んだだけのことはありました。ラストシーンのかっこよさは尋常じゃありません。

第3位 陽気な中尉さん(エルンスト・ルビッチ)

エルンスト・ルビッチ×ミリアム・ホプキンスという、『極楽特急』『生活の設計』と同じく、この手のジャンルでは個人的には最強の組み合わせ。
そこにクローデット・コルベールまでついてくるという、贅沢極まりない映画。
今年DVDやビデオで観た中では、これが一番のお気に入りでした。

第2位 マイ・ブルーベリー・ナイツ(ウォン・カーウァイ)

どれも外れはないウォン・カーウァイですが、久しぶりにきた“『恋する惑星』級”の愛すべき映画。
相変わらずサントラのセンスも抜群で、中でも「Try A Little Tenderness」をあそこで流すとは!

第1位 スカイ・クロラ The Sky Crawlers(押井守)

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』の感想の最後に、「今年のベストワンは確定でしょう」と書いたんですが、それを覆したのがこの映画。
今年は、もうぶっちぎりでこれが一番ですね。立て続けに2回劇場に行き、サントラを買い、原作を6冊読み、さらに劇場にもう1回行きました。
結局3回しか行けませんでしたが、お金と時間さえあれば、何十回でも行きたかった。劇場に同じ映画を2回観に行くことすら、今まででも数えるほどしかないと思いますが、3回行ったのはたぶん生涯で初めてでしょう、それくらい好き。
これからも、繰り返し繰り返し観ることになるでしょう。

さて、今年も、いつもコメントを残して下さる方はもちろん、記事を読んでいただいた方も、多くの方に訪問していただき、本当にありがとうございました。
来年も、「愛すべき映画たち」を宜しくお願い致します。
それでは皆様、よいお年を!