前回映画秘宝のゼロ年代ベストテンについて触れましたが、今年もBEST10の季節がやってきました。
今年も、劇場だけでなく家でDVDやビデオで観た映画も含めてのBEST10になります。劇場で観た本数が少なすぎるので、それだけではBEST10にならないというのもありますが…。
そして、例年通り、“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”が基準です。
去年は充実したラインナップでしたが、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』がぶっちぎりでした。
以下が今年のBEST10です。
今年も充実していて10本に絞るのは結構大変でしたが、今の気分ではこんな感じです。
これを劇場で観れたのが、“体験”としては今年一番でしょう。このライヴを生で観たかった…。
第9位 ある殺し屋
市川雷蔵のかっこよさにももちろん痺れましたが、おいしいところは全部持っていった成田三樹夫が最高!
第8位 ウォッチメン
音楽と台詞が素晴らしい映画でしたが、「ごめんなさい、楽しく笑おうと食事に誘ったのに、最近は笑える話題もなくて」「仕方ない、コメディアンが死んだんだ」の会話から「The Sound of Silence」への流れは何回観ても完璧。
→こちらで観れます
第7位 天使の眼、野獣の街
紛れもなくジョニー・トー映画ではありながら、トーさんが監督では出来得なかったであろう1本。
ポイントは、“憧れ”ではなく“共感”なところ。
ヤウ・ナイホイの文句なしの監督デビュー作。
第6位 グラン・トリノ
これで終わりではあまりに完璧過ぎる、“俳優クリント・イーストウッド”の集大成。
スタローンを見習って、『ダーティハリー』またやってくださいよ。
第5位 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
なんといっても、「ぽかぽかする」が最強。
「来い!」にも痺れましたね~。
第4位 イングロリアス・バスターズ
クリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐がとにかく強烈。
冒頭の尋問シーンを筆頭に、会話劇の緊迫感も凄まじい。
そして、いつものごとくサントラの素晴らしさ。
第3位 チョコレート・ファイター
今年最高の“出会い”は彼女でしょう。
感想にも書きましたが、一言で言えば、ジージャーに蹴られたい、それだけです。
新作『レイジング・フェニックス』の予告編もUPしておきます。
ぜひ日本でも公開を!
ここまでの8本の順位はあってないようなものですが、上位2本は頭一つ抜けています。
第2位 狼は天使の匂い
「なぜ戻った」「ビー玉のためさ」
『ザ・ミッション/非情の掟』の紙屑サッカーや仕掛け煙草も、『エグザイル/絆』の記念写真も、全てはここから。
“ただいま、男だらけの放課後”の最高峰にして、“男ならこれで泣け!”の最高峰。
第1位 スリ
今年の1位はこれしかないでしょう。
感想の最後に書いたことを、再度書いておきます。
香港の街並みと、そこに生きる人たちへの、トーさんの溢れんばかりの想いが炸裂した、愛すべき極上の小品。
さて、今年はなかなか映画の感想もUPできなかった中、いつも多くの方に訪問していただき、本当にありがとうございました。
来年もぼちぼち更新していきますので、「愛すべき映画たち」を宜しくお願い致します。
それでは皆様、よいお年を!