2009年に観た映画ベスト10

前回映画秘宝のゼロ年代ベストテンについて触れましたが、今年もBEST10の季節がやってきました。

今年も、劇場だけでなく家でDVDやビデオで観た映画も含めてのBEST10になります。劇場で観た本数が少なすぎるので、それだけではBEST10にならないというのもありますが…。

そして、例年通り、“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”が基準です。

→昨年のBEST10はこちら

去年は充実したラインナップでしたが、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』がぶっちぎりでした。

以下が今年のBEST10です。
今年も充実していて10本に絞るのは結構大変でしたが、今の気分ではこんな感じです。

第10位 マイケル・ジャクソン THIS IS IT

これを劇場で観れたのが、“体験”としては今年一番でしょう。このライヴを生で観たかった…。

第9位 ある殺し屋

市川雷蔵のかっこよさにももちろん痺れましたが、おいしいところは全部持っていった成田三樹夫が最高!

第8位 ウォッチメン

音楽と台詞が素晴らしい映画でしたが、「ごめんなさい、楽しく笑おうと食事に誘ったのに、最近は笑える話題もなくて」「仕方ない、コメディアンが死んだんだ」の会話から「The Sound of Silence」への流れは何回観ても完璧。
→こちらで観れます

第7位 天使の眼、野獣の街

紛れもなくジョニー・トー映画ではありながら、トーさんが監督では出来得なかったであろう1本。
ポイントは、“憧れ”ではなく“共感”なところ。
ヤウ・ナイホイの文句なしの監督デビュー作。

第6位 グラン・トリノ

これで終わりではあまりに完璧過ぎる、“俳優クリント・イーストウッド”の集大成。
スタローンを見習って、『ダーティハリー』またやってくださいよ。

第5位 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

なんといっても、「ぽかぽかする」が最強。
「来い!」にも痺れましたね~。

第4位 イングロリアス・バスターズ

クリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐がとにかく強烈。
冒頭の尋問シーンを筆頭に、会話劇の緊迫感も凄まじい。
そして、いつものごとくサントラの素晴らしさ。

第3位 チョコレート・ファイター

今年最高の“出会い”は彼女でしょう。
感想にも書きましたが、一言で言えば、ジージャーに蹴られたい、それだけです。
新作『レイジング・フェニックス』の予告編もUPしておきます。

ぜひ日本でも公開を!

ここまでの8本の順位はあってないようなものですが、上位2本は頭一つ抜けています。

第2位 狼は天使の匂い

「なぜ戻った」「ビー玉のためさ」
『ザ・ミッション/非情の掟』の紙屑サッカーや仕掛け煙草も、『エグザイル/絆』の記念写真も、全てはここから。
“ただいま、男だらけの放課後”の最高峰にして、“男ならこれで泣け!”の最高峰。

第1位 スリ

今年の1位はこれしかないでしょう。
感想の最後に書いたことを、再度書いておきます。
香港の街並みと、そこに生きる人たちへの、トーさんの溢れんばかりの想いが炸裂した、愛すべき極上の小品。

さて、今年はなかなか映画の感想もUPできなかった中、いつも多くの方に訪問していただき、本当にありがとうございました。
来年もぼちぼち更新していきますので、「愛すべき映画たち」を宜しくお願い致します。
それでは皆様、よいお年を!