久々の、ほんとに久々のサッカー観戦。といってもスタジアムでの観戦は例によってスタディオ・オリンピコ(「イタリア観戦記」参照)ただ1試合なので、TV観戦ですが。
いったいいつ以来だとサッカー日記を見てみたら、試合について書いてある最後の日記は2003年9月、もう1年半以上も観ていなかったのか・・・。
観たのはもちろん、チャンピオンズリーグ決勝リバプール対ACミラン。
マンUとインテルのファンの自分にとっては、とても微妙な顔合わせ。
さて、どっちを応援するか・・・。
一瞬考えた末、インテリスタがミランの勝利を願うことなどあるはずもなく、リバプールを応援することに。
開始1分と経たずマルディーニ先制。あちゃ~。。。0-1。
でもあれはかなり練習したプレーですね。見事でした。
そして、39分、「完璧に」崩してクレスポ追加点。0-2。
そしてそして、「針の穴を通す男ルイ・コスタ」もびっくりの、「This is スルーパス」、ちゃんと観るのは初めてでしたが、カカはやばいですねほんとに。
クレスポは流し込むだけでした。0-3。
静まり返るリバプールサポーター。前半終了。
TVの前の自分も、「このままだと0-5ぐらいは間違いなさそうだし、寝るかぁ」とも思いましたが、久々のサッカー観戦、最後まで観ることに。
後半、“名将”と言われるだけのことはあるラファエル・ベニテス監督、カカ、ピルロ、セードルフ、ガットゥーゾに面白いように遊ばれていた中盤にテコを入れ、ジェラードを前に上げると後ろはハマンに。
このハマン、最近の情報にまったく疎いので何でスタメンで出れないのか知りませんが、中盤に「安定感」を持たせることができるだけでなく、スコールズ顔負けの弾丸ミドルも蹴れる素晴らしい選手です。
そして、前半とはまったく違う様相を呈し始めた中、9分、ジェラードの見事なヘディングが決まり1-3。
ここでのジェラード、キャプテンとして行動でチームメイトに「これからだ!」と示しただけでなく、スタンドのサポーターに「いつまでも下を向いてるんじゃない、俺たちはまだ諦めちゃいない、みんなももっと盛り上げてくれ、そして信じてくれ!」と、何度も何度もサポーターに呼びかけます。
一気に目の色が変わったリバプールサポーター。
そして、決戦の地トルコはイスタンブールで、あの歌の大合唱が始まったのでした。
リバプール応援歌「You’ll never walk alone」。
“You’ll never walk alone”、サポーターが選手にかける言葉として、これに勝る言葉はないでしょう。
TVで観ていても鳥肌が立ちました。やっぱり応援はイングランドが一番だなぁ。
並の映画より遥かに泣けました。
そしてわずか2分後、シュミツェルの強烈なミドル炸裂!2-3。
そしてそしてそのわずか4分後、PKを得たリバプールはシャビ・アロンソがジダに止められるものの、自ら押し込んでゴール!!
なんと後半15分で3-3。何年に一度もないような試合、それが久々に観た試合で観れるなんて・・・。
自分にとって何より嬉しかったのは、わずかな時間ながらルイ・コスタの姿を観れたこと。
何度か書いているようにロベルト・バッジョ、ライアン・ギグスと並んで好きな選手ベスト3の一角を担うルイ・コスタです。
結局試合はPK戦の末リバプールが優勝。PK戦はドゥデクの気持ちが勝っていましたね。
信じられないような凡ミスもすればスーパーセーブもするこのキーパー、この日も凡ミスでピンチを招いたかと思えば、完全な1点ものをスーパーセーブで止めるなど、“らしい”活躍。
最後のシェフチェンコは蹴る前から負けていましたね。
というわけで、いやぁ~やっぱりサッカーって素晴らしい!とお腹いっぱいの試合。
さて、次はいつサッカーの試合を観れることでしょうか・・・。
『シーズンチケット』でも観ようかなぁ。
<関連記事>
●No.1 イタリア観戦記
●No.4 針の穴を通す男ルイ・コスタ
●No.55 This is スルーパス
●『シーズンチケット』(マーク・ハーマン)