No.35 偏愛的W杯ベストイレブン②

前回のGK・DF編に続いて、今回はMF・FW編です。今回も前回と同じように、大会での活躍や名前ではなく、あくまでも「偏愛的」選考ですのでご了承ください。

ではまず、3-4-3の4にあたるMFですが、ダブルボランチ1人目は文句なしにすんなりとバラック。レヴァークーゼンでも代表でも、ここ一番では必ず点を決めてきたバラック。セットプレーの時の打点の高さ、攻撃参加時のゴール前に入り込んでくるタイミング、どれをとっても超一流です。今大会でも、1-0が続いた決勝トーナメントで値千金のゴールを連発。チーム内でも、そしてまわりからも、点を取るならFWではなくまずはバラック、そう思わせるほどの決定力を持ってます。
去年から大好きになったレヴァークーゼンの、超攻撃的サッカーの象徴だったバラックも、来シーズンはレアル・マドリーのオファーを泣く泣く断りバイエルン・ミュンヘンへ。マドリーでジダン、フィーゴ、ラウルらと一緒にプレーするバラックぜひ見てみたかったですが、こればっかりは仕方ありません。バイエルンのお堅いサッカーに染まってしまわないで、これまでどおりの攻撃的なプレーを見せ続けてほしいです。

ダブルボランチ2人目は、バラックがどんどん上がっていくので、その相棒はトルコのトゥガイ。DFラインに吸収されることなくMFのラインを常に高く保ち、ファウルも辞さない激しいタックルでボールを奪ったかと思えば、攻撃に移ったら、ほとんどノーミスで味方にパスを配給。敵の攻撃の芽を摘みつつ、味方の攻撃の起点となる、守備的ボランチとしてまさに完璧な仕事でした。

続いてサイドアタッカー。右は迷うことなくドイツのシュナイダー。ベッカムの調子が今ひとつだったこともあり、文句なしに彼しかいません。ライン際でのドリブル、そしてベッカム顔負けの超一流のクロスボールの精度、おまけにサウジ戦での直接FKまで揃って文句なしの選出です。「切り込み隊長」という言葉がまさにぴったりの選手です。

左は、チームでのポジションと微妙に違うので迷いましたが、やっぱり外せないでしょうということでブラジルのロナウジーニョ。久々に有無を言わせぬ個人技というものを見せてもらいました。イングランド戦の1点目のインパクトは強烈すぎでした。こんな選手が1人いるだけで強いのに3人もいるブラジルは反則でした・・・。

いよいよ3トップ。シュナイダーのクロスに合わせるなら誰々だろうとか、ロナウジーニョとの相性なら誰々だろうとか、そういう他とのコンビネーションというものを一切排除して、この3人だけは単に印象的だった選手を並べさせてもらいます。

まず左は、セネガルのディウフ。ロナウジーニョのインパクトも強烈でしたが、これまた久しぶりに「バケモノ」を見た感じでした。開幕戦でのインパクトはほんとに鮮烈でした。10歳以上も年配のデサイー、ルブフといった歴戦の猛者たちをまるで子供扱い。格の違いを見せつけるはずのフランスに、逆に格の違いを見せつけてしまいました。
この開幕戦の直後に、リヴァプールがすぐにオファーを出したというのもうなずけます。これでまだ21歳、先が怖いです・・・。

3トップの右は、アイルランドのロビー・キーン。ドイツ戦のあのゴールだけでの選出です。以前のサッカー日記にも書きましたが、あの試合はほんとに、マンチェスターU対バイエルン・ミュンヘンの伝説の試合以来、久しぶりに鳥肌の立つ試合でした。決勝に入るまで、力でも技でも誰も破れなかったカーンをただ一度破ったのは、絶対に折れない精神力でした。大好きなロイ・キーンの分も、十分にアイルランドの存在感を見せつけてくれました。ベストイレブンには入れませんでしたが、ついでにカメルーン戦でのホランドのゴールも特別に書き加えておきます。あのゴールにもアイルランドの魂を見ました。

3トップ最後の1人は、普通なら文句なしにロナウドでしょうが、何の迷いもなくドイツのノイビル。ここでもすでに常連のノイビルですが、文句なしの選出です。ラメロウ、バラック、シュナイダーに続いて、なんとレヴァークーゼンから4人目の選出です。偏ってるなぁ・・・。
でも、チャンピオンズリーグでのレヴァークーゼンのサッカーはほんとに最高のもので、マンチェスターU命の自分でも、負けて悔いなしの、敵ながらあっぱれの試合をされました。オールド・トラフォードで、マンチェスターU相手にあれだけの試合をできるチームはそうはありません。
ノイビルですが、パラグアイ戦での値千金の一発、そして韓国に欧州の意地を見せつけてくれたバラックの一発をアシストした折り返し、決勝戦で見せてくれたロベルト・カルロス顔負けの弾丸FK。あの小さな体でほんとに頭が下がる活躍です。チャンピオンズリーグでやられて以来自分の中で株が上がりっぱなしのノイビル、これからもその小さな体で縦横無尽の活躍を見せてほしいです。

最後に、惜しくもベスト11には入れなかったものの、試合を決めるために投入されるスーパーサブ部門ということで、これまた迷うことなくトルコのイルハン。セネガル戦のゴールデンゴールは、ビューティフル!の一言でしたし、韓国戦でも自分の応援に見事に応えてくれたということで、文句なしの選出です。

以上、偏愛的ベストイレブンでしたが、ドイツからなんと5人、そしてそのうち4人がレヴァークーゼン、そしてイルハンも合わせると次に多いのがトルコの2人、偏ってます・・・。

最後に、今回のW杯で最も印象的なシーンの選考。これまた文句なしで、3位決定戦終了後のトルコ選手たちの行動です。素直にいろんなことを受け入れられないことが続いた今大会、最後の最後にいいものを見せてもらいました。

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