今回の話題は、ついに登場したロナウド。見た試合はレアル・マドリーVSアラベス。舞台はマドリーのホーム、サンチャゴ・ベルナベウ。
移籍市場であれだけの大騒動を起こしておきながら、いまだ出場さえなかったロナウド、ついについにベンチ入りしました。
ラウルを欠いたFWの先発にはポルティージョ。カンテラ(下部組織)でのラウルの記録を次々に塗り替えてきたというこちらも超期待の選手。大金を払って超大物を取ってばかりいるという印象の強いマドリーですが、実はカンテラの充実度でもダントツで、スペイン代表にも選ばれたラウール・ブラーボ、さらにポルティージョ、そしてカンビアッソにグティなどもみんなカンテラ出身の選手たちなのです。マドリーの選手層の厚さはこういうところから生まれています。
今シーズン一気にブレイクしたカンビアッソも、レンタル先のリーベル・プレートから呼び戻した形ですが、レンタル帰りのため、獲得にお金はかかっていません。マドリーが世界一のクラブであり続けられる強さの秘訣がうかがわれる話です。
この試合も、ラウル、モリエンテスを欠いても、グティ、ポルテージョの2トップにベンチにはロナウド。さすが世界選抜マドリーです。中盤の底ではカンビアッソとマケレレが縦横無尽に働き、右フィーゴに左ジダン。文句のつけようがありません。
試合開始早々の2分、アベラルドがあっさりジダンにかわされ、ジダンが狙いすました見事なシュート。まさにブラボ~なゴールでした!楽々とマドリー先制。
その後もアラベスはボールに触らせてさえもらえないという状態でマドリーの一方的試合。
32分、ポルティージョがアベラルドに倒されPK。これをフィーゴが難なく決めて早くも2点目。
ここまでは完全に一方的な展開でしたが、雨のため受信が不能になり、映像が復活した瞬間アラベスが1点を返し、ここからはアラベスもいい形が作れるように。
それでも、前半は2-1でそのまま終了。何度かベンチのロナウドの映像が映りましたが、行儀が悪いというか態度でかすぎ(笑)
後半15分過ぎ、いよいよロナウドがスタンバイ。しかし、交代待ちの間にマケレレがペナルティーエリア内でイバン・アロンソを後ろから倒してしまいアラベスにPK。
しかし、ここはマドリーの若き守護神カシージャスが完璧にシャットアウト。反射神経がずば抜けているカシージャスですが、PKにもほんとに強いです。
そして、いよいよ後半19分ロナウド登場!なんとその直後、ロベルト・カルロスのセンタリングにアラベスDF2人がかぶってロナウドがフリーに。抑えた見事なボレーシュートでロナウドが見事ゲット!登場からわずか1分の後半20分でした。
まさに出来すぎとはこのことで、いきなり決めるかよロナウドという感じで早くも決めてしまいました。ロナウドやっぱり役者が違います。
その後フィーゴがオフサイドトラップのミスをついてキーパーと1対1になり、落ち着いてこの日2点目を決めスタジアムはもうお祭り騒ぎに。
さらに、マケレレに代わって入ったマクマナマンからのどうぞ決めてくださいと言わんばかりの優しいパスをまたもやロナウドがゲット、なんとロナウドいきなり2得点!サンチャゴ・ベルナベウには大ロナウドコールが。
フィーゴも、そして前半あれだけブラボ~なプレーを見せていたあのジダンでさえも、ロナウドの前ではかすんでしまって存在感なし。スーパースターというのはここぞという時に必ず決めるものです。ロナウドにとっては世間の雑音を黙らせるためにも、ここぞという時はまさにこの試合でした。その試合で文句なしの2得点。しかもただゴールを決めただけでなく、ピッチの上での存在感もダントツ。役者が違うとはまさにこのことです。
その後アラベスに1点返されたものの、終了直前またもやロナウドにチャンス。おいおい25分ほどの出場だけでハットトリックかよと思われましたが、ここは惜しくも右に外しました。
それでも、試合は5-2でマドリー圧勝。点差だけでなく、内容的にも見事なパスワークやレベルの違う個人技など、見ていてもほんとに楽しいマドリー。これでラウルが戻ってきたらどうなってしまうんでしょうか・・・。
そして、日本時間8日深夜には、2節に停電によって前半43分から再開とされたベティスVSマドリーがあります。超攻撃的サッカーの応酬、必見です!個人的にはベティスを応援です。