No.45 伝説の5人抜き再び!?

今回の主役は、先日初めてフル代表にも選出された、ベティスのフェルナンド・バレラ、話題はベティスVSバルセロナがメインで、レアル・ソシエダVSベティスも少し。

ベティスVSバルセロナは、マヌエル・ルイス・デ・ロペーラ(ベティスのホームスタジアム)が使用禁止のため、レクレアティーボのホームスタジアム、ヌエボ・コロンビーノでの試合。
ビクトール・フェルナンデス監督が、これでホームアドバンテージはほとんど無くなってしまったと語っていたように、こんな超大一番にも関わらず空席も目立つという寂しい展開。
使用禁止に抗議したサポーターもボイコットするなどしたようですが、見に来なかったサポーターが悔やんでも悔やみきれない最高の試合。

なんと、ベティスが3-0でバルセロナを粉砕してしまいました。しかも、バルサが不調というわけでもなく、バルサも今シーズンここまで好調です。そのバルサに文字通り完勝。ベティス、この強さは紛れもなく本物です。

昨シーズン、昇格早々いきなり6位に食い込んだベティスの中心は、今やワールドクラスの両サイドアタッカーである右ホアキンに左デニウソン。
個人的には両サイドアタックといえば、ベッカム、ギグスが一番と思っていましたが、今やこっちのが上。
ベッカムは、確かにアーリークロスはずば抜けていますが、ドリブルがたいしたことないだけに、プレーの幅という意味ではホアキンに軍配が上がります。
デニウソンのドリブルは、ギグスのそれとはまったくタイプが違うので単純には比べられませんが、こちらは互角といったところでしょう。

この両サイドアタックはほんとに凄まじく、わかっていても止められないとはこのことです。この試合でも、特にバルサの左サイド、ナバーロは完全にホアキンに遊ばれていました。デニウソンのために、プジョル、メンディエタの右サイドも完全に死んでいました。

この両サイドは文句なしのワールドクラスですが、個人の力に頼ってどうも単発気味だったのが玉に傷でした。
そんなベティスでしたが、今年最高の補強をしました。それは、なんといってもマルコス・アスンソン。よくローマが手放したなというくらい最高のボランチです。彼から両サイドに展開されるパスは正確かつエレガントです。彼1人いるだけで、構成力、そして安定感が違います。今までは点だった攻撃が、すべてのボールが彼を経由されることによって、見事に線としてつながるのです。

彼はまた、ワールドクラスのFKの使い手でもあります。ローマ時代、あのトッティを差し置いてFKを任されていたのがこのアスンソンでした。翼君のドライブシュート顔負けの、あぁ上を越えたと思った瞬間に急激に落ちてくるFKは、ベッカムの“残忍なほど美しい”曲線とはまた違う、なかなかお目にかかれない曲線を描きます。彼のFKは必見です!

トップ下にはカピが君臨していますし、さらにアルフォンを獲得して決定力の向上も望めそうです。この前5人は世界のどこに出しても恥ずかしくないレベルのアタッカー達です。
超攻撃的サッカーのため、守備は崩壊しているような印象を抱きがちですが、昨シーズンの失点はバレンシアに次いでなんと2位、意外と堅い守備を誇っていたりします。

唯一の弱点は、選手層の薄さ。代わりの効かない選手が多すぎて、一人でも欠けるとガクンと落ちてしまいそうです。それでもベストメンバーが揃っている限りは優勝も夢ではありません。

この試合も、1点目は“This is カウンター”という見事なカウンターから得たPKをアルフォンソがゲット。
2点目は、ホアキンがフランク・デブールをまるで子供扱いして豪快にゲット!
そして、3点目がタイトルのゴールでした。やってのけたのはスペインU-21代表フェルナンド・バレラ。。GKプラッツの投げやりなスローインをハーフェイライン手前で受けたかと思うと、そこからDF陣をゴボウ抜き。数え方によっては5人でしょうが、最低でも4人は抜き去りました。そして一気に相手ゴール前まで独走して、そのままゲット!バルサに引導を渡しました。

解説の金子さんが、今のバルサから3点取れるチームが果たして世界に何チームあるかとおっしゃっておられましたが、国王杯に敗れたことを除けば今シーズンのバルサはほんとに好調です。そのバルサを有無を言わさず3-0で粉砕。
しかも、臨時のスタジアムでの試合という、ホームの利を最大限には生かせないという状況の中での勝利。この勝利は文句なしの勝利です。

ベティスは、停電で中断になってしまった試合でもマドリーをリードしていたのです。その試合の残りが10月8日に決定しました。このままの勢いを持ち込めばこのままマドリーに勝ってしまうのもそう難しいことではないでしょう。
ベティス、強いのは言うまでもありませんが、最高に楽しくて美しいサッカーを見せてくれています。皆さんも今楽しいサッカーが見たいなら間違いなくベティスです!

もう1試合は、前節のレアル・ソシエダVSベティス。これまたリーガ・エスパニョーラを地で行く凄まじい試合でした。
アスンソン→ホアキン→カピとダイレクトで決めたベティスのゴールはまさにブラボ~で、ベティスが2-0とリード。しかし、そこから暴れ出したのが、ヴィエリをさらにいかつくしたような、これぞ“ストライカー”というユーゴスラビア代表コバチェビッチ。さっきのベティスの両サイドではありませんが、こちらもわかっていても止められないとはまさにこのことです。DF2人に挟まれても、その上から文字通り“ぶち込み”ます。ゴールの後のパフォーマンスも最高にワイルドでした。

しかし、2-0から追いつかれてもびくともしなかったベティス、またもや見事なサイド攻撃からアルフォンソがゲット!
一方レアル・ソシエダも、2点差を追いついた後に再び引き離されてもびくともしません。決めたのはまたもやコバチェビッチ。途中出場のスペイン代表デ・ペドロのパーフェクトなクロスを、またもや“ぶち込み”ました。
これで満足しないソシエダ、さらなる猛攻を仕掛け右サイドからのクロスにジョレンテがパーフェクトなヘディング!しかしこれは、ベティスのGKプラッツのアンビリーバボーなスーパーセーブの前に惜しくもクロスバーを直撃。
試合はそのまま3-3のドロー。お腹いっぱいの試合でした。

ベティスの次節の相手はセビージャ。スペイン一熱いと言われるアンダルシアダービー、早くも開演です!

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