ついについに、ドイツがヨーロッパの意地を見せつけてくれました。お気に入りポルトガル、イタリアを次々にやられ、しかも信じられないレフリングで勝ち進んできた韓国を、やっとドイツが止めてくれました。
前回、ここまできたら「もみあげ怖いぞカーンVS3R」の対決だけが楽しみと書きましたが、一足先にカーンが横浜への切符をゲット。今日もまったく危なげなく余裕で完封。ここまでたった1失点で、その1点があのロビー・キーンの奇跡の1点ということで、神が味方でもしない限りカーンの壁は破れそうにありません。
そのカーンからゴールを奪うには彼らしかいないという3Rを、横浜への切符を持って待ち構えます。
審判問題について質問されたカーン、「俺が全部止めれば何の問題もない」と一蹴していましたが、予告どおりの余裕の完封。今日はカーンにとってはそれほど忙しい試合ではありませんでした。
韓国は、ポルトガル、イタリア、スペインにもまったく臆することなく見事な超攻撃的サッカーを展開していましたが、今日は試合自体完全にドイツが支配。スピードと体力でヨーロッパ勢を圧倒してきた韓国も、高さという新たな敵の前にはなすすべなし。最後の最後でDFが体を寄せていたため何とか凌いでいましたが、いつ点が入ってもおかしくないドイツの攻めでした。
今大会のドイツで目を見張るのが何といってもクロスボールの精度。ベッカム顔負けの最高級のクロスボールが、シュナイダー、ボーデ、ツィーゲと、左右から面白いように上がってきます。
それに、180センチを超える大男たちが雪崩れ込んでいくわけですから迫力が違います。クロスボールの精度はほんとに惚れ惚れするくらいピカイチです。
試合を決めたのは、またもや我がマンチェスターUの天敵ノイビルにバラック。彼らが活躍する度に、チャンピオンズリーグでの苦い思い出が・・・。それにしてもバラックのここ一番での決定力にはほんとに脱帽です・・・。
その2人がカード累積で決勝は出場停止。これはドイツにとっては痛すぎます・・・。特に大一番で必ず点を決めてきたバラックの欠場は痛い限り・・・。
毎回思うことですが、決勝戦ぐらいベストメンバーでやらせてあげたいです。
それにしても、弱い弱いと言われながら、いつの間にか決勝まできてしまったドイツ。決勝進出がなんと7度目。ここらへんは格の違いを感じます。
韓国は、審判問題はほんとに怒りを通り越してあきれてますが、それは選手達とは関係ない話で、選手達はほんとうに最高のサッカーをずっと見せてくれました。サウジアラビアがドイツに8-0で一蹴された時にはアジアのレベルが・・・と思いましたが、アジアの中にも世界の一流国と互角に渡り合える国があるというのは、同じアジアに生きる人間としてほんとに誇りに思います。
その審判問題ですが、FIFAもさすがにこれだけ問題が大きくなってきて、このままではやばいと思ったのか、4人ともヨーロッパの一流の審判でかためてきました。やっと公平なレフリングでの韓国戦で、今までと違って後味のいい試合でした。
これでもみあげ怖いぞカーンがまずは決勝進出。明日は3R(明日だけは2R)の番です。しかし、トルコかなり不気味です。ブラジル相手にまったく気持ちで負けてませんし、この前のセネガル戦のような素晴らしいサッカーをすれば、互角の勝負が楽しめそうです。