No.9 死のグループ開戦!

激戦区F組がいよいよ開幕。そして世界のスーパースター達も徐々に登場。

試合順にまずはアルゼンチンvsナイジェリア。昨日の日記にも書いた通り、先発はバティストゥータ。スタメンはクレスポで決まりと言われていたなか、日本に来てから信じられないアピールで見事にスタメンを獲得。ここらへんの勝負強さはさすがです!
ベンチには、クレスポ、キリ・ゴンザレス、アイマール、これマジで反則。チャンピオンズリーグ優勝を狙うようなクラブチームは2つチームが作れるメンバーを揃えていますが、代表チームで余裕で2チーム作れるのはこのアルゼンチンだけか。今や世界的プレーヤーの一人サビオラがメンバーにさえ入れません。まさに反則です。

対するナイジェリアは何といってもオコチャ。才能だけなら世界でもジダンと双璧かと思わせるまさに天才。彼のテクニックは人間レベルを超えてます。気が向いた時だけやる気を出すのが難点・・・。でも、テクニックは文句なくワールドクラスです。

試合が始まって一番驚いたのはナイジェリアの守備。今まではウェストのヘアスタイルだけが目立ち、野生の勘だけで止めていた感のある守備陣。しかし、今日はちゃんと組織的な守備をしていました。アルゼンチンが一方的に攻めているように見えて、最後のところはきっちりと抑えていました。この進歩にびっくり!

そして、この試合はなんといってもバティストゥータ。初回の日記にも彼については結構書きましたが、現在ストライカーという言葉が最も似合う男。一瞬でもゴールが見えたら何の躊躇もなくシュートを放ちます。今日も、そこから打つかよという距離からも当たり前のように狙っていました。でも、DFからしたら一番嫌なタイプ。どんなに上手くても、常にゴールを狙っていないFWは怖くもなんともありません。日本のFW陣は前が空いていても平気でパスをしますが、空いていなくてもシュートを狙うのがバティストゥータ。DFにとって怖さが違います。体格やパワーなどはどうしようもありませんが、この姿勢だけは日本のすべてのFWが絶対に見習わなければならないところ。その姿勢が感じられる数少ない選手のひとり高原の離脱はほんとに痛い・・・。そのバティストゥータ、決定力は相変わらず。1試合1得点。この何でもないようで実に難しいことを何気なく成し遂げます。ストライカーの中のストライカー。あと4点でゲルト・ミューラーの14点に並ぶバティストゥータ、ぜひあと5点取って歴史を塗り替えてほしいです。

試合はアルゼンチンの勝利。このF組にあって、この勝ち点3は大きい。これでイングランド戦を引き分けれれば、というより勝つ可能性のほうが高いでしょうが、一歩リードしたことは確か。
シメオネは次の試合に向けて裏技を温存か。今日は別人のようにおとなしかったです。しかし、力をためている分、次のイングランド戦では“ヒットマン”シメオネの闇のテクニックが存分に楽しめることでしょう。

そして、2試合目はイングランドVSスウェーデン。スウェーデン人監督エリクソンを監督に迎えたイングランド、そして34年間イングランドに負けていないため、なぜか自信満々のスウェーデン、などなど因縁の対決。34年間無敗というジンクスは今回も覆ることはなく、結果はドロー。
しかし、この試合シーマンの好セーブがなければイングランドは十分に負けもあった試合。イングランドは勝ち点1でも上出来。

この試合はなんといっても欧州予選失点たった3点という鉄壁の守備を誇るスウェーデン。1試合平均失点0.3。まさに鉄壁。このレベルになるとあのオーウェンですら何の仕事もさせてもらえませんでした。セットプレーから得点できたからよかったものの、流れの中からイングランドが得点できそうな気配はまったくしませんでした。スウェーデンの方が点が入りそうな気配は多くありました。そして、イングランドの凡ミスを一発で得点につなげた決定力も文句なし。スウェーデンまじで強いです。このスウェーデンと引き分けた日本もかなり強いかも!?

イングランドはベッカムが復帰したとはいえ、ベストコンディションにないのは明らかでしたし、オーウェンは間違いなくトップレベルのFWですが、アルゼンチンと比べてしまうとかなりメンバーが薄い。
次のアルゼンチン戦に負けてしまうとかなり苦しくなるので死に物狂いでいくでしょうが、ちょっと苦しいのでは・・・。

初戦を終えアルゼンチンが一歩リードした形のFグループ。注目はもちろん次のイングランドVSアルゼンチン。アルゼンチンはこれに勝って一気に決めたいところ。イングランドはベッカムの奇跡のリベンジの一発に期待か。

個人的に一番の注目はシメオネの闇の一撃。さすがに今回は彼も注目されているので審判にばれるような技は出さないでしょうが、ばれるようでは闇の技とは呼べません。審判が気づかなくても見逃さないように、みなさんで彼の闇の一撃に注目しましょう。

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