愛すべきオープニング名場面BEST10

ウエスタン セルジオ・レオーネ

このエントリーは、LIVE_FREAKY様のブログ【NO ZOMBIE , NO LIFE】のこちらのエントリーを拝見して、自分もやってみようと思いました。LIVE_FREAKY様、素敵なエントリーをありがとうございます!

オープニング・クレジットが最高な映画 10選 – NO ZOMBIE , NO LIFE

どれも素晴らしいオープニングばかりで、特に『ウォッチメン』は自分も入れたかったんですが、真似をしておきながら被っては申し訳ないので、外させていただきました。

他に、twitterの方で書きましたが、『ウエスト・サイド物語』『見知らぬ乗客』『007』という、超がつく定番も外しました。どれも大好きなんですが…。

探し始めたら10に絞るのはかなり大変で、泣く泣く落としたのもいくつかあるんですが、なるべく偏らないように、ようやくベスト10が決まりました。

順位はあってないようなものですが、LIVE_FREAKY様も順位をつけてらっしゃいましたので、自分も一応順位もつけたいと思います。

それでは、前置きが長くなりましたが、第10位からの発表です!

第10位 『シーズンチケット』

まずは手始めにこんなところから。
暗闇の中、スタジアムの芝生を掘り起こして盗んでいる主人公の二人。全編サッカーへの愛に溢れた映画ですが、最初からその愛は全開。
「試合の一部になれないから、一部を頂く」

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第9位 『巴里のアメリカ人』

この直前にパリの街と自己紹介をする2分弱があるんですが、そのすぐ後の寝起きのシーン。
さすがMGMミュージカル、さすがジーン・ケリー、彼らの手にかかれば寝起きすら違う。この無駄のない一連の動き!(笑)

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第8位 『ラブ・アクチュアリー』

イギリスのオールスターキャストと言ってもいいくらい、超豪華キャストの映画ですが、彼らが一人も出てこないオープニングシーン。
同じようにそうであるエンディングで魔法が解けるまで、この映画の魔法がかかるオープニングです。

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第7位 『ブレイキング・ニュース』

トーさんファンとしてはもっと上位にしたいところですが、上がつかえているので、ここらへんが精一杯でしょう。
ワンカットというだけでも凄すぎですが、3日間のリハーサルの後に1テイクでOKが出たという撮影エピソードまで含めて、映画史にその名を残したシーン。

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第6位 『ジャッキー・ブラウン』

ここらへんからは、人によってはどれが1位にきてもおかしくないでしょう。単に管理人の好みの問題です。
Bobby Womackの「Across 110th Street」を一躍有名にしたのもこのシーン。

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第5位 『続・荒野の用心棒』

天下のエンニオ・モリコーネが束になっても敵わない、ルイス・エンリケス・バカロフ一世一代の大傑作であるマカロニ史上最強の曲をバックに、マカロニの代名詞ジャンゴが棺桶をひきずりながら泥道を歩んでいく。最強。でも5位(笑)

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第4位 『華麗なる賭け』

同じくマックィーンの有名な『ブリット』のタイトルデザインも手がけた、パブロ・フェロによる屈指の傑作。
ミシェル・ルグラン作曲、ノエル・ハリソンの歌う「The Windmills of Your Mind」ももちろん最高。CDだけでなくレコードまで買いました。

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いよいよBEST3です!

第3位 『ストリート・オブ・ファイヤー』

5位や4位に比べたら映画的には格が落ちるかもしれませんが、そんなことはどうでもいい。好きなんです!
ウィレム・デフォー!ダイアン・レイン!(歌ってませんが…)
お姉さんの電報にも痺れますね。細かいことはいいんです。ただ、「Come home. I need you.」
これは、後半の涙がちょちょぎれるくらいかっこいい「お前には歌があるが、おれは衣装ケースを運ぶ柄じゃない。必要なときは呼んでくれ」へと繋がります。

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第2位 『ダウン・バイ・ロー』

『ジャッキー・ブラウン』の横移動にも痺れますが、これには敵いません。
名カメラマン、ロビー・ミューラーによる、かっこよさの一つの到達点。
そして、向こうには「Across 110th Street」がありますが、こっちにはそれに負けないトム・ウェイツの「Jockey Full of Bourbon」があります。

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第1位 『ウエスタン』

完璧。別格。
2位までは順位は入れ替え可能ですが、これだけはちょっと次元が違います。
多分に好みも入っていますが、誰が何と言おうと、映画史上最高のオープニングシーン。

メインキャラの一人ブロンソンが登場するまで、この後すぐ死ぬチョイ役3人だけで引っ張ります。しかも、12分。
そして、この後「ジルのテーマ」を筆頭に傑作をこれでもかと繰り出してくるエンニオ・モリコーネが、この12分間だけはひたすら沈黙を守ります、音楽は一切ありません。
沈黙を破るのは、ブロンソンの吹くハーモニカ。

すぐ死ぬチョイ役3人だけで、音楽もなしに12分。
しかも、その12分があっという間。退屈なんて言葉すら出てきません。
ジャック・イーラムvsハエという、笑える一戦まで。
こんな芸当ができるのは、世界広しと言えどもセルジオ・レオーネだけでしょう。

そして、いきなり“男ならこれを観ろ!”史上屈指の会話。
「俺の馬がいないようだな?」
「おかしいな、どうやら1頭足りねえようだ」
「いや、2頭余る」

一瞬で決まる勝負。再び訪れる静寂。

完璧。

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最後は熱く語ってしまいましたが、こんなBEST10となりました。

考え出すと結構悩みますが、動画を探しているだけでも楽しいですので、皆様もぜひやられてみてはいかがでしょうか?

皆様のお気に入りのオープニングもいろいろ聞かせていただければと思います。