
今まで登場していませんでしたが、満を持してついに大好きなスティーヴ・マックィーンの登場です。
ボストンの大銀行から260万ドルが強奪された。しかし現場には証拠のかけらも残されていなかった。保険会社から送り込まれてきた美人探偵が目をつけたのは…。
数年前にこの作品のリメイクとして『トーマス・クラウン・アフェアー』という作品がありましたが、あの作品ではピアース・ブロスナンにレネ・ルッソでしたが、こっちはスティーヴ・マックィーンにフェイ・ダナウェイ、まさに格が違います。
ハリウッドではよく昔の作品のリメイクをやりますが、成功しているのを見た試しはなく、数々の傑作を次々に汚しているだけで、いい加減にやめてほしいものです。
さて本作品ですが、いつものマックィーンとは違って、大富豪ということでスーツ姿の彼ですが、かっこいい男は何を着てもかっこいいというのの典型で、文句なしにかっこいいです!

フェイ・ダナウェイ扮する探偵との知恵比べがメインといえばメインなんですが、それよりはいつの間にか二人の恋愛の方がメインになっていたりもします。
でも、なんといってもこの映画の一番のポイントは、そのお洒落な映像にあります。
冒頭から、画面を分割する手法や、次々と衣装を変えるフェイ・ダナウェイのファッション、二人が視線をぶつけ合いながらする官能的なチェスのシーン等々、とても30年以上前の作品とは思えないほど、ほんとにお洒落です。
忘れてはならないのが、名曲「Windmills of Your Mind」(「風のささやき」)。
冒頭から流れ、そして途中でも何度か挿入されますが、何回聞いてもほんとにいい曲です。
『トーマス・クラウン・アフェアー』しか見ていない方は、ぜひこちらも観てみて下さい。
ピアース・ブロスナン命という方以外は、スティーヴ・マックィーンに惚れること間違いなしです!
[原題]The Thomas Crown Affair
1968/アメリカ/102分
[監督]ノーマン・ジュイソン
[音楽]ミシェル・ルグラン
[出演]スティーヴ・マックィーン/フェイ・ダナウェイ/ポール・バーク
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