ヨーロッパの各国リーグに続いて、世界最高峰の大会チャンピオンズリーグもついに開幕しました。
そのレベルはＷ杯をも上回ると言われるだけのことはあって、出場チームを並べるだけでも錚々たる顔ぶれです。マンチェスターＵ、アーセナル、レアル・マドリー、バルセロナ、ＡＣミラン、インテル、ユヴェントス、バイエルン・ミュンヘンなどはもちろんのこと、リヴァプール、バレンシア、デポルティボ、レヴァークーゼンなども十分にトップレベルです。
ほんとに、名前を聞くだけでワクワクするチームばかりで、Ｗ杯出場国でも、これらのチームよりも弱いチームはいくつでもあります。そんな夢のような大会チャンピオンズリーグ、いよいよ開幕しました。
そして、今年のファイナルの舞台はなんと、我がマンチェスターＵのホーームスタジアム、“Theater Of Dreams”（夢の劇場）と謳われるオールド・トラフォード。マンチェスターＵとしてはファイナルを前にして負けるわけにはいかないシーズンとなりました。
チャンピオンズリーグのファイナルが回ってくるなど、このチャンスを逃したら次はいつになるかわからない話なので（少なくとも今の夢の中盤が揃っている間は無理）、このチャンスを逃すわけにはいきません。
そんなマンチェスターＵが入ったＦ組には、他に昨年のファイナリストであるレヴァークーゼン、台頭著しいギリシャからオリンピアコス、そしてイスラエルからマッカビ・ハイファ。
順当に行けば、１位マンＵ、２位レヴァークーゼン、３位オリンピアコスでしょうが、昨年実際にマンＵはレヴァークーゼンに敗れているわけですし、オリンピアコスもとてもじゃありませんが楽に勝てる相手ではありません。ひょっとしたら、最後は得失点差の争いになるくらい接戦になるかもしれません。マンＵが絶好調とは言えないだけにその可能性も十分にあります。
マンＵの初戦の相手はイスラエルのマッカビ・ハイファでした。マンＵは今日もＰ・ネヴィルを中盤に配して、リーズ戦との違いはバットに代わってベロンが入ったこと。少し攻撃的になるかなという予感を持っての試合開始となりました。
開始早々の８分、先制したのはなんとマッカビ・ハイファ。いかにファーディナンドとブランがコンビを組んで日が浅いとはいえ、あんなに簡単に中央を抜かれてはいけません。ほんとにあっさりとやられました。相変わらずミスが目立つバルテズですが、あれは責められないでしょう。
しかし、そのわずか２分後、やってくれましたギグス！！サッカー日記にも単独登場しているように、大のお気に入りであるギグス、やってくれました！ベッカム顔負けの素晴らしいクロスを上げたのはＰ・ネヴィルでした。
このゴールから、少しずつマンＵがリズムを掴み始めました。そして、ファン・二ステルローイからスールシャールへと素晴らしいパスが通って、スールシャールがあっさりゴール。簡単に決めているようですが、数少ない決定機を確実にゴールに結びつけるスールシャール、相変わらずの決定力です。ここらへんがフォルランとは天と地の差です。
押しに押してはいたものの、前半は結局２－１で終了。
後半早々わずか数十秒で、今度はベロンが豪快にゴール！試合開始から何本か可能性のあるミドルシュートを放っていたベロンでしたが、いろんなもやもやを吹き飛ばすかのような豪快なシュートでした。キーパーも当てましたが、それをふっ飛ばしました！
さらに、今シーズンのマンＵの得点力不足の原因ともされているファン・二ステルローイ、ついについにやってくれました！プレミアでここ２試合完封負けをしていただけに、久々に役者が揃って点を決めてくれました。
この後は、ギグス、バルテズ、ファン・二ステルローイがお疲れ様で余裕の展開。
しかし、なんとまたもや失点。あれはファーディナンドがクリアできるボールでしょう。またもや中央のど真ん中をいとも簡単にやられました。これから時間が経って少しずつ連携はよくなっていくんでしょうが、マッカビ・ハイファに２点取られるようでは、ノイヴィルに昨シーズンの二の舞をくらいそうで怖いです・・・。ノイヴィルのスピードにはブランではとても太刀打ちできません。ファーディナンドがカバーしたいところですが、今の連携ではあまりにも不安です。
そして、ベッカムがＰＫを得た時、ベッカムの選択肢はフォルランでした。本人はもちろんのこと、ファーガソンもチームメイトも誰もが待ち望んでいたマンＵでの初ゴール。ベンチでのファン・二ステルローイなどチームメイトの笑顔が印象的でした。ベッカム、キャプテンとして憎らしい演出でした。
ライバルレヴァークーゼンは、ノイヴィルが先制したものの、その後立て続けに失点し、なんと６－２で惨敗。いかにアウェーとはいえこれはやられ過ぎ。これでますますＦ組の行方がわからなくなりました。
他の組では、まずＡ組ではアーセナルがドルトムントを２－０で完封。リュングベリが帰ってきてこちらは役者が揃ってきました。後はピレス待ちです。
Ｂ組では、バレンシアが２－０でリヴァプールを一蹴。強いですバレンシア。マドリー、バルセロナを押さえてリーガ・エスパニョーラを優勝するチームなので強いのは当たり前なんですが、ほんとに安定しています。リーグでも順当なスタートを切って目下首位、今年もやってくれそうです。
Ｃ組では、ローマがいかに相手がマドリーとはいえオリンピコで０－３の敗戦。トッティ、バティストゥータなどを欠いていたとはいえ、いくらなんでもやられすぎ。セリエＡとリーガ・エスパニョーラの勢いの差がそのまま出たような試合でした。
この試合は前半の途中から見ていましたが、ロナウド、モリエンテスを出すまでもなく、グティも十分に素晴らしい点取り屋です。見事な決定力でした。
Ｄ組では、我がインテルはアウェーでローゼンボリと２－２のドロー。カンナヴァーロが退場し、１０人になりながらも引き分けに持ち込むという、勝ちに等しい引き分けでした。ほんとなら一蹴するべきなんですが・・・。
それでもクレスポが２点取ったというのがチームにとっては大きいこと。セリエＡの舞台でもゴールを量産して欲しいものです。
２日目に入って、Ｅ組では、ＵＥＦＡカップチャンピオンフェイエノールトとセリエＡチャンピオンユヴェントスとの注目の対決は１－１のドロー。ここも激戦区になりそうです。
最激戦区Ｇ組では、まずミランがインザーギの２ゴールでランスに勝利。インザーギこの前のセリエＡ開幕戦でもそうでしたが、ほんとに絶好調なようです。
ミランのこの日の攻撃陣のスタメンは、ほんとに夢のようなメンバーでした。インザーギ、リヴァウド、ルイ・コスタ、セードルフ、ピルロ、ほんとにすごいメンバーです。これにさらにシェフチェンコが入ってくるわけです、揃い過ぎです・・・。
開幕戦の最注目カードバイエルン・ミュンヘンＶＳデポルティボはなんとアウェーのデポルティボが２－３で勝利。マカーイのハットトリックというおまけつき。ＷＯＷＯＷは、ゲンクの試合なんか放送していないで、この試合こそ放送すべき。サッカーが好きな人なら、１００人に聞いたら１００人ともゲンク戦よりこの試合が見たいと言うはずです。ほんとにもっと考えて放送して欲しいものです。
最後にＨ組では、ガラタサライとバルセロナが順調に勝利。これで、スペイン勢は４戦４勝。バルセロナはまだしも、他の３チームは並みの相手ではありません。それでもマドリーとバレンシアはローマとリヴァプールを一蹴、デポルティボはなんとアウェーであのバイエルンに勝ってしまいました。今や世界ＮＯ．１リーグのリーガ・エスパニョーラ。今年も世界のサッカーシーンを引っ張っていくのはスペインの攻撃的サッカーだというのを見せつけるような開幕戦でした。
