No.28 3R、カテナチオ21世紀スペシャルを粉砕!

日記に何度も書いてきました本家アズーリよりも今や完全に上のカテナチオ21世紀スペシャルを武器に今回も完封を図るイングランドと、3Rを中心とした抜群の個人技で圧倒的な攻撃力を見せつけるブラジルとの、事実上の決勝戦。

先制したのはイングランド。心配されていたブラジルDF陣でしたが、痛恨のミスをしたのは攻撃大好きルシオ。たった1度の決定機を決めたオーウェンもさすがでした。見た目ほど簡単なシュートではなかったはず、さすがです。

1点取るやいなや、全員が自陣に戻り、時にはベッカムまでもが最終ラインに入り、ついに4バック5ボランチのカテナチオ21世紀スペシャルが姿を現しました。

1-0でも十分なイングランドは前半ロスタイムまではパーフェクトな試合。失点シーンは一瞬タッチラインを割ったように見えたために、一瞬ですがイングランドイレブンの動きが止まりました。
イングランドがこの試合初めて見せたわずかの隙に真っ先に反応したのが3Rの一角ロナウジーニョ。惚れ惚れするドリブルであっという間に駆け上がると、フェイント一発でアシュリー・コールを置き去りにし、最終ラインをひきつけておいたところでリヴァウドにパス。
これを一度止めていたらイングランドのDFも対応できる位置にいましたが、ダイレクトでサイドネット。
さすがのカテナチオ21世紀スペシャルもたった2人にやられました。

アルゼンチンが全員で破れなかったスウェーデン守備陣をアンリ・カマラがたった1人で破ったように、鉄壁の守備陣を破るのは個人技しかないと前に書きましたが、アルゼンチンが全員で破れなかったカテナチオ21世紀スペシャルをたった2人で突破しました。ほんとにワンダフルの一言のゴールでした。

逆転弾を決めたのはまたもやロナウジーニョ。シーマンちょっと出すぎていました・・・。

その後そのロナウジーニョがなんと一発レッドで退場。アンリも一発退場にしたこの審判、1試合に1枚はレッドカードを出さないと気が済まないようです。あれでレッドはどうみてもおかしく、あれより遥かにひどいプレーでもファウルにさえなっていないわけで、相変わらず審判のレベル低すぎです。審判も予選リーグで選考されているわけですが、なんでこんな審判が残ったのでしょうか。

残り30分を10人で戦うことになったブラジルですが、どっちが10人かわからないほど余裕のパス回しで楽々30分を消化。決定機でもわざとスピードダウンしてコーナーまでドリブルしていったり、ゴールキックをDFが蹴ったり、そして蹴るのもわざと1回助走をとって蹴らずに2回目で蹴るなど、ほんとに時間の使い方を知っています。
ここらへんは歴史の違いというか、日本など新興国にはできない芸当です。
10人でも余裕で回せる技術に裏打ちされているのはもちろんですが、ほんとに憎らしいくらいの時間の使い方でした。

結果はそのまま2-1でブラジル勝利。イングランドはオーウェンの得点以外チャンスらしいチャンスもなく、ブラジルが勝つべくして勝った試合。最大の難関イングランドを突破したブラジルですが、ロナウジーニョを次の試合欠くのはかなり痛いはずです。セネガルが勝ち進んできた場合、乱打戦になった場合、ロナウド、リヴァウドの2人だけでは、ディウフ、アンリ・カマラと破壊力があんまり変わりません。
案の定コスタリカに2点取られているブラジル守備陣。個人技に弱いのは実証済み。しかし、セネガルとの点の取り合いはほんとに楽しみです。トルコが勝ち上がった場合、こちらも予選リーグ初戦を誤審で敗戦にされているためモチベーションは十分。どっちにしろおもしろい試合になりそうです。

印象的だったのは、試合後泣いているシーマンをベッカムが抱きしめていたシーン。大ベテランシーマンを抱きかかえる若きキャプテンベッカム、いいシーンでした。
インタビューでシーマンについて触れられた時、ベッカムは間髪入れず彼は世界最高のゴールキーパーだと述べていました。さすがキャプテンを任されるだけのことはあると思いました。まだまだ若いベッカム、もっともっと大きくなって大一番に帰ってきてほしいです。

もう1試合は、ドイツが1-0で勝利。アメリカは相変わらずほんとにいいチームでした。チーム全体にスピードがありますし、サイドからの攻撃はドイツ以上の迫力でした。カーンでなかったら1点は入っていたでしょう。

それにしてもドイツのFK迫力ありすぎ!180センチを超える巨漢たちが5、6人一斉にゴール前に雪崩れ込んでいきます。しかも入れるシュナイダー、ツィーゲのボールの精度も抜群です。ほんとに迫力があります。何度もやっていれば1回は入りそうな気がします。決めたのはここ一番で必ず点を取ってくれるバラック。この日も相変わらずの決定力でした。

我がマンチェスターUを地獄の底に叩き落したノイビル、今日も縦横無尽の働きでした。全盛期のミヤトビッチのように、抜群のスピードと、そしてほんとにいいポジションにいます。ゴールへの嗅覚が抜群です。ヤンカーとクローゼより、ノイビルとクローゼの方が相手チームにとっては遥かに嫌なはず。ほんとにいい選手です。

結果、ブラジル、ドイツが準決勝に進出。ここにきてやっと順当な結果になってきました。
明日でいよいよベスト4が出揃います。個人的にはディウフに期待です!

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