No.25 王国の夢を背負い3R日本上陸!

イングランドの分家カテナチオとの対決が楽しみと書いた3R(ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ)がいよいよ日本初登場です。

がちがちに守備を固めて強豪国を地獄の底に叩き落す試合が続く中、守備が自慢のベルギーが王国ブラジルをも同じ目に合わせるのか、ブラジルが圧倒的な攻撃力でそんな嫌な流れを粉砕するのか。

始まってびっくりだったのは、ベルギーががちがちに守るどころかブラジル相手に真っ向勝負を挑んだこと。果敢に攻め込み、決定機の数では負けていませんでした。
特に、ウィルモッツはファウルで幻となったゴールを含め、何度もブラジルの背筋を凍らせました。
日本戦の時よりも体調が良かったのは目に見えて明らかで、ベストコンディションならこれぐらいの動きができる選手とはいえ、ブラジル相手にほんとに獅子奮迅の活躍ぶり。日本戦の時にこれだけの動きをされていたら、結果はまた違っていたかもしれません・・・。

一方ブラジル。この攻撃力はほんとにずば抜けています。アルゼンチンの攻撃力も圧倒的と言われますが、確かにアルゼンチンもすごいタレントが揃っていますが、攻撃はどうも一本調子で、見た目には猛攻に見えても最後のところではちゃんと止められています。

アルゼンチンの猛攻をPKだけに完封したスウェーデンの鉄壁の守備を破り2点を取ったセネガルの得点は共に個人技。ただボールを放り込むだけではワールドカップレベルでは簡単に完封されます。
そこを破るのは、ドリブルしかありません。そういう意味では、アンリ・カマラはたった1人で、アルゼンチンが10人かかっても破れなかったスウェーデン守備陣を破ったことになります。

そして、ブラジルのスーパースター達は皆ドリブルのスペシャリストです。3Rはもちろんのこと、両サイドからはロベルト・カルロス、カフーが疾風の如く駆け上がり、ジュニーニョ・パウリスタのドリブルも尋常ではありません。控えには、これまたワールドクラスのドリブラーデニウソンが控えています。ほんとに揃いすぎです!

そんな攻撃陣に加え、攻撃時にはセンターバックをよく相手のペナルティーエリア付近で見かけます・・・。特にレヴァークーゼンでもFW並みの決定力を誇るルシオ。並みのチームならFWとしてスタメンはれます。

これだけのメンバーが揃っているだけあって、攻撃は見ていてほんとに惚れ惚れします。ポルトガルの攻撃も見ていて楽しいと書きましたが、確かに楽しいですが、あれは前5人くらいによってなされる攻撃。こっちはほぼ全員が無限のバリエーションで攻め立てます。

そして、これぞワールドクラスというプレーが前半の終了間際に出ました。3Rの先陣をきったロナウジーニョが左サイドに展開したパスを受けたリバウド。ロベルト・カルロスのキャノン砲も顔負けの弾丸ライナーのクロスをゴール前へ。それにダイレクトでピンポイントで合わせたのは3Rのラストを飾るロナウド。『少林サッカー』も顔負けのスーパープレイでした。決まっていれば伝説ともなったであろうシーンでしたが、惜しくもわずかに枠を外しました。

試合は、リバウド、ロナウドがまたもや揃って点を取り、ブラジルの快進撃は続きます。

これで、先日の日記に書いた、分家カテナチオVS3Rの注目の対決が実現。
新聞に、ファーディナンドとキャンベルが中央を組み、共に90分間出場した試合はいまだ無敗というデータが載っていましたが、それぐらいほんとに鉄壁です。
ベッカムのフリーキックかオーウェンの1発で先制したあとは、例の4バック5ボランチの「カテナチオ21世紀スペシャル」を披露するのでしょうか。

それをも破るのがブラジル。アズーリファンとしては、イタリアに決勝でアメリカ大会の雪辱をはたしてもらうためにもブラジルには勝ってもらわなければなりません。復活した王国の快進撃はまだまだ続きます・・・。もちろん日本がその前に立ちはだかるのは言うまでもありませんが。

そして、明日は日本戦はもちろんのこと、いよいよアズーリ出陣。ポルトガルとの夢の対戦を阻んだ韓国が相手、そしてブラジルに決勝で雪辱を果たすため、こんなところで負けるわけにはいきません。

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