つい先ほどワールドカップ開幕戦が終了しました。
先日セネガルの監督は「フランスのことは研究し尽くした。必ず勝てる。」そう語っていましたが、ほんとうに研究されていましたし、結果も現実のものとなりました。
９０年代に入って、カメルーンやナイジェリアが活躍するに至って、これだけの個人技に組織力が備わったら恐ろしいチームになると言われ続けていましたが、彼らに組織力が備わることはありませんでした。
しかし、２００２年、ついにその恐ろしいチームが誕生しました。
かつてはフランスの植民地、この事実が、セネガルに組織力をもたらしました。
レギュラー全員がフランスリーグで活躍という徹底ぶり。国内での育成システムもすばらしく、次々と素晴らしい才能を持った選手たちをフランスに送り込み、組織力を身につけさせています。
そして、最後の詰めとして、監督にフランス人を迎えました。この監督、セネガル人と結婚するという徹底ぶり。完全にチームと家族同然に溶け込んでいます。
大統領、協会と、国を挙げて代表を支えているため、カメルーンやナイジェリアみたいに試合以前に問題だらけということもありません。強くなるための条件は揃っています。
そして、選手では何といってもＦＷディウフ。アフリカ最優秀選手にも選ばれ、並みのＦＷではないとの噂でしたが、紛れもなく本物。これで２１歳だから先が怖い・・・。
フランスの弱点は高齢のＤＦ陣と言われ続けてきましたが、不安は的中しました。デサイーもルブフも彼の敵ではありませんでした。
３３歳、３４歳の二人は２１歳の子供！？に完全に遊ばれていました。
そして、左サイドに張っていたファディガ、彼もトップレベルでした。この二人だけでも点が入りそうな気がしてきます。いやぁ凄いです。
一方負けたフランス。スタメンを見て改めてメンバーの凄さにびっくり。アンリ、トレゼゲ、ジョルカエフ、ヴィルトール、ヴィエラ、プティ。揃いすぎ！
これでジダンが抜けていて、怪我さえしていなければピレスもいます。そして、あのアネルカを代表落ちに追い込んでフランスリーグ得点王シセがベンチに控えているのです。まさに反則。これだけ揃っていても得点が入らないんだから、日本代表が入らなくても不思議ではない！？
問題はおじさま方のＤＦ陣。スピードに対抗できないことが改めて明らかになりました。これではレコバにもまたいいように遊ばれる！？ディウフもすごいＦＷでしたがレコバはこんなものではありません。
フランス大丈夫か？すべてはジダンに期待するしかないでしょう。
いよいよ始まったワールドカップ。これからも素晴らしい試合が続くことを期待！
