昨日のドイツに続いて、決勝もう1チームも順当にブラジルに決定。
しかし、予想通りトルコも素晴らしいサッカーを展開し、攻撃サッカーの応酬は、イタリアやイングランドのような堅い試合にはないサッカーの攻めの楽しさを存分に見せてくれました。
この試合一番の活躍を見せたのは、トルコのGKリュシュトゥ。彼の素晴らしいセーブの連発がなければブラジルの一方的な試合にもなっていたところで、彼の存在がこの試合を拮抗した素晴らしいものにしてくれました。
それにしても、ブラジルの個人技にはほんとに目を見張るものがあります。イタリアやスペイン、ポルトガルやアルゼンチンなどにももちろん最高級の選手が揃っていますが、ブラジルの選手達は、サッカーのことを何も知らない人が見ても思わずおおぉ~っと叫びたくなるような素晴らしい個人技を当たり前のように見せてくれます。
ロナウドも、全盛期とまではいかないまでも、持ち前のスピード感あふれる突破が戻ってきました。ゴールのシーンも、回りにトルコDFはたくさんいましたが、有無を言わさず蹴り込みました。
試合後、ロナウドが「あのトーキックはよくロマーリオがやるんだよ」とロマーリオの名を出したのがとても印象的でした。
リバウドも、2人に囲まれたぐらいでは余裕で突破してしまいます。
先ほど挙げた国の選手達というのは、例えばトッティとヴィエリというように、複数の選手が共同して最高のプレーを見せてくれますが、ロナウドも、リバウドもたった1人で試合を決めてしまうだけのものを持ってます。
ここらへんが、前評判が悪かろうがなんだかんだいっても3大会連続決勝進出してしまう、ブラジルの底力のように思われます。
決勝にはロナウジーニョも帰ってきて、いよいよ3Rがカーンに挑む姿が見れることになり、ほんとに楽しみです!
一方トルコ。ブラジルが前線からすごいプレッシャーをかけているにもかかわらず、それを余裕でかわしてしまうパス回しは相変わらず惚れ惚れするものがありました。個々の選手の技術の高さは、ほんとに最高級のものがあります。ハサンは相変わらず怖さが見られましたが、これまでの試合同様ハカンシュキュルがいまいち精彩を欠いたのがトルコにとっては痛かったです。そのハカンシュキュルも試合終盤ワールドクラスのボレーシュートを見せてくれました。
試合終了間際、デニウソンにトルコ選手4人が襲い掛かったシーンは思わず笑ってしまいました。それでもマイボールのスローインにはもっていけるデニウソンもさすが。見ていてほんとに楽しいブラジルの個人技でした。
これで、決勝は前に書きました「もみあげ怖いぞカーンVS3R」の対戦に。両国はワールドカップで初対戦ということもあり、共に絶対に負けられない試合。
ドイツがバラックとノイビルを欠く分ややブラジル有利でしょうか。それでも、カーンが前回の韓国戦ではありませんが、「俺が全部止めれば何の問題もない」と、すべて止めて1-0でドイツというの可能性も十分にあります。でもその1点を決めるはずのバラックの欠場はあまりにも痛いですが・・・。
どちらにしても、今までのゴタゴタを吹き飛ばす最高の決勝戦を期待しています!