No.14 王者の意地VS魔法の左足

デンマークVSセネガルが引き分けでともに勝ち点4に伸ばしたため、両チームとも負けたら即敗退の一戦。
昨日のドイツVSアイルランドも魂の一戦でしたが、今日も気迫が前面に出た一戦。

シャンパンサッカーと呼ばれるように、いつもは華麗なパス回しで綺麗なサッカーをするフランス。そのフランスがなりふり構わぬ攻撃。状況が状況とはいえここまで死に物狂いのフランスを初めて見ました。
そのフランスは、今回もジダン抜き。その代役は今回はジョルカエフではなくミクー。確かに先日ジョルカエフはほとんど機能していませんでしたし、経験は少ないものの何かを起こしそうな気配を漂わせるミクー。日本では中田からパルマでのポジションを奪ったため憎まれ役の彼ですが、中田からポジションを奪っただけのことはあり実力は十分です、もちろんジダンとは比較になりませんが・・・。

そのフランスは、前半でアンリが退場。確かにスパイクの裏を見せていたとはいえレッドはかわいそうな気も・・・。メキシコ人の審判、同じ中南米ということで心なしかウルグアイひいきの笛。その後、ダリオ・シルバの同じようにえげつないタックルにはファウルすら取らず、これにはさすがに観客も大ブーイング。ダリオ・シルバがボールを持つだけですさまじいブーイング。ここらへんからスタジアムは異様な雰囲気に包まれることに。

それにしてもこの審判、明らかに足に入っているタックルも見逃すなどレベルに問題が。
今大会、ブラジルVSトルコ戦でも、得をしたブラジル国内でさえあのPKは誤審だったとみんなが認めているように、明らかな誤審。しかも試合を決める誤審。ほんとに必死に戦っている選手たちがかわいそうになるような、レベルの低いレフリングが続いています。審判もレベルの低い笛を吹くと決勝トーナメントには進めないので、決勝トーナメントではレベルの高いレフリングを期待。

そして後半。レコバ~あれを外すかよ~!というレコバのシュート。バルテズをかわした後、転がしていればデサイーもギリギリ間に合わなかったようにも見えましたが、技に溺れたのか浮かしてサイドネット。その他決定機はバルテズに阻まれました。ロベルト・バッジョの回にファンタジスタという言葉は易々と使うべきではないと書きましたが、個人的にもファンタジスタという言葉を使うのに何の躊躇もしない、魔法の左足を持つ男レコバ。今日も得点こそは決められなかったもののファンタジスタの称号に恥じないプレーの数々。ドリブルにシュートに十分に見せ場を作ってくれました。

それにしてもどっちが10人なのかわからないほどフランスが圧倒的にボールを支配。個人的には何故ウルグアイが1人多いにも関わらずあんなに消極的なのか理解に苦しみました。もっと単純に前線にボールを送り波状攻撃をかけてもよかったのでは。それだけフランスのプレッシャーが強かったのかもしれませんが、ウルグアイにはもっと攻めてほしかったです。それでも、1人少ないことを全く感じさせないフランスはさすが。各選手のポジショニングが絶妙で、スペースの埋め方が完璧。1人多いウルグアイがボールを下げざるを得ないほど、出す場所がないようにスペースを消していました。

しかし、結果的には猛攻及ばずスコアレスドロー。これでフランスは希望をつないだとはいえデンマークに1点差勝ちではだめ。デンマークは完全に守りに入るのか、それでもデンマークもトマソンという素晴らしい点取り屋が絶好調でフランス戦を迎えます。

レッドカードでアンリは次戦も出られません。ここまできたら無理をしてでもジダンにすべてを託すしかないのか・・・。デンマーク、フランス、セネガル、そしてレコバ、どのチームも決勝トーナメントで見たい顔ぶれ。しかし2チームは必然的に脱落。Aグループも今や完全に死のグループの仲間入り。最終戦、見逃せません!

明日はいよいよアルゼンチンVSイングランドです。明日もバティストゥータが先発予定とのこと。2戦続けてバティゴールが炸裂するのか、オーウェンが眠りから覚めるのか。ベッカムのリベンジのFKは美しい放物線を描くのか・・・。先日の日記でも要注目と書いたシメオネの闇の一撃はついにその封印を解くのか・・・。とにかく見所いっぱい、日本戦を見逃してもこれだけは見逃すなという、全64試合の中でも最注目の一戦、いよいよ明日です!

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