No.68 再会の約束

久々のサッカー日記は、CL第5節ですが、メインはレアル・マドリーのラウールで、ちょっと心暖まるお話。

試合の方は、すでにベスト8入りを決めているACミランが相手。ミランはここで本気になる必要はないものの、優勝を狙うためにはここでマドリーをチャンピオンズリーグから追い出しておいた方が得策なため、ベストメンバーで来るかもとも思われましたが、やはり少しメンバーを落としてきました。

そして試合のほうはラウールの2ゴールにグティのゴールで、3-1とマドリー勝利。マドリーはこれでチャンピオンズリーグ50勝、そして欧州カップ戦では通算200勝という記念の試合となりました。

ラウール個人では、自身の持つチャンピオンズリーグでの通算得点記録を41に伸ばし、これは2位が28点でダントツの記録。

ロナウド、ジダン、フィーゴ、ロベルト・カルロスなど、世界のスーパースターが名前を連ねるレアル・マドリーの中にあって、他は皆よそから連れてきたスターですが、地元のスーパースターであるラウール。錚々たる顔ぶれの中にあっても、マドリーといえばラウールとイエロというくらい、その存在感はずば抜けています。

バロンドールを獲っていないのもほんとに不思議で、チームメイトも監督も、そして他のクラブの選手でさえ、なぜラウールがバロンドールを獲れないのかと言うくらい、まだ獲っていない選手の中では最短距離にいる選手の一人。

そんなラウールですが、試合後ユニホームを交換した相手はレドンドでした。3年前まで同じマドリーの一員として戦い、共に頂点にも立った仲間であり親友。

そして、ラウールがかつてのチームメイトをマドリーのサポーター席の前にエスコートすると、サポーターもかつての所属選手を暖かく迎え、エールを送ったのです。そして二人は、「オールド・トラフォードで会おう。2人であのピッチに立てたら最高だ」と、決勝の地オールド・トラフォードでの再会を誓ったといいます。

サポーターの歓迎にはレドンドもびっくりしたようで、一夜明けた木曜日、「僕はレアル・マドリーの敵として戻ってきたのに、競技場を埋めた観衆は僕の名前を呼びそして拍手を送ってくれた。このファンの対応に心から感謝したい。こんな歓迎を受けるなんて思いもしなかったよ。この喜びは永遠に記憶に残る事になるだろう」とコメントを発表しました。

マンUファンとしては、もちろん決勝に残りさらに優勝するのはマンUに決まっていますが、オールド・トラフォードでのラウールとレドンドの再会、それも素敵だなと思いました。

ですがマドリーはまだベスト8入りすら決まっていません。C組もう1試合ではドルトムントがロコモティフ・モスクワを3-0と一蹴し、マドリーとは勝ち点差1。最終戦でマドリーが勝てば文句なしですが、両者がともに引き分けたり、敗れた場合も、マドリーが勝ち進みます。ですが、マドリ―が負け、ドルトムントが引き分けると、ドルトムント。マドリー負け、ドルトムント勝ちなら、当然ドルトムント。マドリーはロコモティフ・モスクワが相手だけにまず大丈夫だと思いますが、前回の対戦でも引き分けており、油断は禁物です。

2日目のもう1組D組では、すでにベスト8入りを決めている我がマンUは、メンバーを落とした試合でFCバーゼルと1-1のドロー。そして、生き残りを賭けた大一番となったデッレ・アルピでのユベントスVSデポルティボは、ロスタイムのトゥドールの劇的弾で3-2とユーベの勝利。これで、デポルティボは順位は3位ながら、次勝っても直接対決での成績でユーベに及ばないため、敗退決定。デポルティボと並んで勝ち点4のバーゼルは、最終戦ユーベ相手に4点差以上勝てば勝ち抜けと、数字上はまだ可能性が残っていますが、これはさすがにないでしょう。ということで、トゥドールの一発はほんとに大きくて、ユーベもこれで実質勝ち抜け決定。

遡って1日目では、A組のこちらも贔屓のインテル。サンシーロにニューカッスルを迎えての、こちらも生き残りを賭けての大一番。ヴィエリ、コルドバがゴールを挙げたものの、シアラーに2発叩き込まれ2-2のドロー。これで勝ち点差1のまま最終戦へ。もう1試合はバルセロナがレバークーゼンを2-0で下し、こちらはベスト8決定。バルサはチャンピオンズリーグいまだ無敗。このまま頂点まで行ってしまうんでしょうか・・・。

最後は死のグループB組。アーセナルVSローマは、前半12分に早くもアーセナル先制。そして22分にはトッティが退場。しかし、一人少ないローマはカッサーノのゴールで追いつくと、アーセナルの猛攻を耐え切りそのまま1-1のドロー。もう1試合のアヤックスVSバレンシアも1-1のドロー。

これで、アヤックスとアーセナルが勝ち点7で並び、バレンシアが勝ち点6。そして絶望的な位置から盛り返してきたローマが勝ち点4。勝ち抜けのための条件は複雑なので省略しますが、まだ全チームに可能性が残っています。死のグループの名に恥じない混戦ぶり。最後の最後まで執念の戦いが繰り広げられることでしょう。

2次リーグも残り1節を残すのみとなりましたが、すでにベスト8入りを決めているのはまだ3チーム。バルセロナ、ACミラン、そして我がマンチェスター・ユナイテッド。ここにさらに、ユベントス、レアル・マドリー、インテル、バレンシア、アーセナルなどが名前を連ねれば、錚々たる顔ぶれが揃います。最終節は来週18日、19日。いよいよベスト8が出揃います!

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