『エレクション』(ジョニー・トー)

エレクション

2006年第1弾はこれしかないでしょう。
というわけで、ジョニー・トー第26弾、最新作『エレクション』です。

いきなりですが、レンゲをバリバリ喰らうニック・チョン!
レンゲですよレンゲ、ラーメンのスープを飲むあのレンゲ。
いやあ、オープニングからやってくれますね~。

『ブレイキング・ニュース』でも体を張って頑張っていたニック・チョン、ジョニー・トー監督が続けて使いたくなるのもわかります。
レンゲを食べながらレオン・カーフェイを見る目!
そのイッちゃった目ときたら、これぞ“That’s 黒社会”。(意味不明)

エレクション ニック・チョン レンゲ

散々けなした『ベルベット・レイン』の原題『江湖』も“黒社会”の意味ですが、10年早いわい!とずばりそのままのタイトルできたジョニー・トー監督。
『ベルベット・レイン』のことを“軽い”と書きましたが、自分と同じように感じた方は、この映画のことが気に入り、あの映画が最高!という方は、逆にこの映画はつらいでしょうね。
好みの問題ですが、管理人の好みは断然こっち。

黒社会のボスを決める選挙で一騎打ちとなったサイモン・ヤムとレオン・カーフェイ。
狂気を発散させわめき散らす“動”のレオン・カーフェイに対し、終始冷静沈着な“静”のサイモン・ヤム。
まずはこの二人ががっぷりよつに組み、長老たちの思惑が絡み合い、若い部下たちは命を落としていく…。

長老衆の中では、ジョニー・トー作品の常連中の常連ウォン・ティンラム(ジョニー・トー監督の師匠であり、バリー・ウォン監督のお父さんにして往年の大監督、それなのにジョニー・トー作品ではいつも美味しい脇役)が今回は結構重要な役。

エレクション ウォン・ティンラム

若手の中では、『柔道龍虎榜』に続いて登場のルイス・クー。初め『アンディ・ラウの麻雀大将』で観た時は軽い役者だなあと思ってましたが、段々存在感出てきましたね~。

ジョニー・トー作品ということで、もちろんラム・シューも登場。
今回もラム・シューらしい役(笑)

まだ発売されたばかりなので詳しくは書きませんが、ボスの象徴「龍頭棍」を巡る血みどろの争い。
カンヌでは退場者も出たという、“噂の”バイオレンスシーンは結構エグいです…。

サイモン・ヤムとレオン・カーフェイの一騎打ちも、笑顔で一緒に釣りをしてるんですよね~初めは(これ以上は控えます)。
映画秘宝の言葉を借りれば、まさに“ただいま、男だらけの放課後”。
こういうシーンのさりげない入れ方が、ジョニー・トー監督はほんとに素晴らしい。

あと、今回は音楽がキマッています。
『PTU』のように軽過ぎず、かといって『カジノ・レイダース2』のオープニングの『水戸黄門』かい!というような時代劇調とまではいかない、まさに“That’s 黒社会”。(この言葉便利です)

さて、あまりネタばれしないようにこれくらいにしておきます。
というより、話はこれで半分なので、現時点では書きようがないというのもあります。
監督、続編『以和為貴』早く観せてくれ~!

[原題]黑社會
2005/香港/101分
[監督]ジョニー・トー
[製作]ジョニー・トー/デニス・ロー
[執行導演]ロー・ウィンチョン
[出演]サイモン・ヤム/レオン・カーフェイ/ルイス・クー/ニック・チョン/ラム・シュー/チョン・シウファイ/ラム・カートン/ウォン・ティンラム/マギー・シュー/ロー・ウィンチョン

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