『絶種好男人』(バリー・ウォン)

絶種好男人

最近は蒼井優に浮気してますが、忘れないように、セシリア・チャン第12弾。

『星願 あなたにもういちど』のリッチーとセシの黄金コンビです。

お金目当てで近づいたものの、徐々に本当に愛し初め、男の方も彼女のことを愛していながら一端は突き放し、結局はめでたくハッピーエンドという、話としてはお決まり通りのパターンで、何の目新しさもありません。

ただ、セシとリッチーの魅力だけで、最後まで飽きさせません。

絶種好男人 リッチー・レン セシリア・チャン

リッチーは、人が良すぎて退屈だと彼女に逃げられるような男で、こういう“普通の人”を演じたらほんとにぴったりですね。

そんな彼に思わず入ることになった大金。

そんな彼にお金目当てで近づいたのが、リッチーの学校の後輩で今は売れないホステスのセシ。

リッチーはあまりのお人好しのために、セシの思惑など露知らず、二人はどんどん親しくなっていきます。

しかし、ついにお金が手に入り一緒になれるという段階になって、お金が全てだったセシの中に良心が芽生え始め、本当に彼のことを愛している自分に気づきます。

周りの連中にセシの狙いを教えられ、ようやくセシの狙いを知るお人好しリッチー。
しかしセシは、ごまかそうともせず、ありのままを話します。
それでも、私のことを愛してる?まだ一緒にいて欲しい?

自分の考えをはっきり言うことができない意気地なしでもあるリッチーは、この期に至ってもちょっと待ってと席を外し姉に相談する始末。

一度彼女に逃げられてつらい思いをしている彼は、またセシに騙されるんじゃないかと、ようやく絞り出したその声で、愛してなんかいない、同情しただけだと突き放します。

今や心から彼を愛しているセシは心底悲しみ、携帯の番号も変えて彼の前から姿を消します。

そして…。

恋のキューピットは、手作りの靴下と、とんでもなく下手な歌。
周りの人が耳を塞がざるをえないほどのこの下手な歌が、じ~んとさせるあたり、バリー・ウォン監督、やりおるわい。

そのバリー・ウォン監督、出たがりなのでいつもヒッチコックなんか目じゃないくらい自作に出ますが、今回は出てこないなぁと思ったら、終了間際にかなり強引に登場、歌声まで披露しています(笑)

前にUPした『エブリデイ イズ バレンタイン』もそうでしたが、ハッピーエンドの軽いラブストーリーを撮らせたら、バリー・ウォン監督顔に似合わず上手いですね(笑)

 

絶種好男人

[原題]絶種好男人
2003/香港/100分
[監督]バリー・ウォン
[出演]リッチー・レン/セシリア・チャン/チャップマン・トー/レイモンド・ウォン/ウォン・ティンラム/バリー・ウォン

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