『漆黒の闇で、パリに踊れ』(フィリップ・ルフェブル)

漆黒の闇で、パリに踊れ

これは渋い。

裏社会にも顔が利く凄腕の刑事と、運転手を務めることになった若い女性警察官、バーやクラブ、ディスコから乱交クラブまで、いつものように地道に巡回していく。

『ザ・ドライバー』がロサンゼルスの夜の闇が主役だったように、『PTU』が香港の夜の闇が主役だったように、原題『ある夜』の通り、パリの夜の闇が主役。

派手なことは何一つ起きない、たった一晩の物語。

漆黒の闇で、パリに踊れ ロシュディ・ゼム サラ・フォレスティエ

銃撃戦等起きない分『PTU』よりさらに地味で、退屈な方には退屈でしょうが、これはたまらない。

真夜中の空に響き渡るバイオリンの音色♪

『この愛のために撃て』では“刑事役”だったロシュディ・ゼムが、今回は堂々の刑事。

漆黒の闇で、パリに踊れ ロシュディ・ゼム

時には見て見ぬふりをしながら裏の連中とも付き合い情報を集め、丸腰なら撃たれないと拳銃を置いて一人乗り込んでいく凄みも見せる。
たぶん彼以上にこの役にハマる俳優はいない。

そういえばWOWOW版にはモザイクが入っていましたが、『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』みたいに、DVDだとモザイク無しなんでしょうか。
画質はWOWOWの方がいいでしょうが、DVDでも観てみなければ。

[原題]Une nuit
2012/フランス/100分
[監督]フィリップ・ルフェブル
[出演]ロシュディ・ゼム/サラ・フォレスティエ/サミュエル・ル・ビアン/グレゴリー・フィトゥーシ/ジャン=ピエール・マルタンス

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