『レディ・ウェポン』(チン・シウトン)

レディ・ウェポン

「愛すべき映画たち」記念の200本目。

100本目が『真夜中の虹』、150本目が『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』だったので、今回もカウリスマキにしようかと思いましたが、カウリスマキとは少しご無沙汰なので、ここは最近ずっとはまっている香港映画から。

というわけで記念の200本目は、『M:i:Ⅲ』公開記念、マギー・Q主演の『レディ・ウェポン』です。

世界中から運動神経抜群の12歳前後の少女を誘拐、孤島に集め訓練を積ませるマダムM。
逃げ出そうものなら即射殺。

レディ・ウェポン

銃やナイフの使い方はもちろん、ワインの銘柄当てやモデルとしての歩き方、果ては男の凋落の仕方まで、6年に渡って徹底的に鍛えられ、最強の暗殺者へと仕立てられていく少女たち。

そして、卒業試験はバトルロワイヤル、お互いに殺し合い生き残った一人だけが卒業できるのだった…。

はい、見るからにB級です(笑)
そして、お色気満載、しかし、アクションは頑張っています。

レディ・ウェポン マギー・Q アンヤ

なんといってもこのスタッフですから、監督チン・シウトン、製作・脚本バリー・ウォン!
下ネタ大好きバリー・ウォン監督、ネタがネタだけに、ここぞとばかりに突っ走っております(笑)

有名どころとしてはダニエル・ウーも一応出ていますが、そんなのはどうでもいい。
『リベリオン』がガン=カタ以外はどうでもいいように、この映画もマギー・Q以外はどうでもいい。
文字通り、悩殺…。

さすがは、日本でモデルをしていた際、17歳なのに毎晩六本木で飲み歩いていたという強者、インタビューでも言うことが違います。

「元彼(ダニエル・ウーと付き合ってたんですね)相手だったからラブシーンもやりやすかったわ」。
普通、そんなことDVDに入るインタビューで言わないでしょ(笑)

というわけで二人とも脱いでます。
そういえば、『潜入黒社会』でもそうでしたが、ダニエル・ウーもよく脱いでいますね。

レディ・ウェポン マギー・Q ダニエル・ウー

『M:i:Ⅲ』は未見ですが、マダムMに鍛えられた美しき最強の暗殺者マギー・Q、その気になればトム・クルーズなんか秒殺でしょう。
マダムMに鍛えられる前に、すでにジャッキー・チェンに事務所で散々しごかれてますしね。

一気にハリウッド超大作に抜擢されたので、これからの活躍がほんとに楽しみです。
この人の強みは英語が母国語なところ、一気にアジア系の中でトップに上り詰めるかも。

最後は、映画秘宝のインタビューでハリウッド大作と香港映画の違いを問われた時の、彼女の素晴らしい受け答え。

「ハリウッドでは格闘シーンにちゃんとマットやパッドを使うし、爆風で吹き飛ばされるときもワイヤーで飛ばすことね。香港だと、ほんとうに俳優を爆風で吹き飛ばすんだから(笑)」

 

レディ・ウェポン [DVD]

[原題]赤裸特工
2002/香港/92分
[監督]チン・シウトン
[脚本]バリー・ウォン
[出演]マギー・Q/アンヤ/ダニエル・ウー/アルメン・ウォン/チェン・ペイペイ

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