Twitterでのつぶやきをまとめておきます。
ムショ帰りの犯罪者の兄と警察官の弟、ごまんとある話も撮る人が撮ればまだこれだけの映画ができる。原題『Blood Ties』、血の繋がりは何より重い。電話越しの無言のノック3回からの、兄弟の表情の切り返しからの、完璧なラストカット!大傑作。号泣。
兄弟だけの物語ではなく、あくまでも家族の物語であり、実は一番つらいのはお姉ちゃんだったりもする。お父さんにはジェームズ・カーン!マリオン・コティヤール、ミラ・クニス、ゾーイ・サルダナ、誰一人輝いていない(そこが素晴らしい)女性陣もみんないい。
内容ももろに彼のテイストだけど、共同脚本にはジェームズ・グレイの名前が。今年最高のラストショットは『エヴァの告白』がぶっちぎりだけど、このラストカットも負けていない。『エヴァの告白』はラスト以外は彼にしては微妙だったけど、こっちは文句なしの大傑作。
舞台は1974年のブルックリン、70年代の空気感の再現度の素晴らしさも、70年代映画好きにはたまらない!現金輸送車襲撃シーンでの、3台の車が連なった“静”のカーチェイスから始まる銃撃戦、ラスト前の橋での“動”のカーチェイス、もうたまりませんね~。
何よりも、クライヴ・オーウェンとビリー・クラダップの兄弟、主演二人の面構えが最高。そのお父さんがジェームズ・カーンだもんなぁ。配役からして完璧。
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[原題]Blood Ties2013/フランス・アメリカ/127分
[監督]ギョーム・カネ
[脚本]ギョーム・カネ/ジェームズ・グレイ
[出演]クライヴ・オーウェン/ビリー・クラダップ/マリオン・コティヤール/ミラ・クニス/ゾーイ・サルダナ/ジェームズ・カーン/マティアス・スーナールツ/ノア・エメリッヒ/リリ・テイラー/ドメニク・ランバルドッツィ
ジェームズ・グレイにしては結構微妙だけど(画の豊かさは相変わらず凄い)、ラストショットがあまりにも完璧すぎて完全に打ちのめされてる。 この先二度と出逢うことはない二人がそれぞれの道を去って行く。 それでも、ある方法でそれは一つの画面[…]