現在、某レンタル屋で、「世界が泣いた。」とかいって、有名どころが100円で借りれますが、これを機に有名だけど観てないのを観てみるかと、何本か借りてきました。
ですが、本題はそっちではなく、ついでにジャズCDのコーナーを久しぶりに覗いていたら、前から探していたCDを発見。
お目当ては3曲目、「I’m A Fool To Want You」。
「I’m A Fool To Want You」といえば、もちろんBillie HolidayやFrank Sinatraのが有名で、その素晴らしさは今さら書くまでもありません。
他にも、Duke PearsonやHelen Merrillのもいいですよね。
ですが、なんちゃって押井ストとしては、Lee Morganしかないでしょう。
理由はもちろんこの本。
あの本の中で、ほとんどテーマ曲といっていいほど、繰り返し登場するLee Morganの「I’m A Fool To Want You」。
バトーの孤独に突き刺さり、時には優しく寄り添うLee Morganのミュートトランペット。
著者の山田正紀氏曰く「ストイックに感情を抑え」「それなのにむせび泣いているかのように物悲しい」その調べ。
もはや、この曲なしに、あの小説は成り立たないレベルの存在感。
バックにリピートで延々と「I’m A Fool To Want You」を流しながら、また読んでみようっと。
あの本の最初に“ロバート・アルトマンに捧ぐ”とありましたが、レイモンド・チャンドラーなんかを読む時にも合いそうですね。
おまけに何曲か。
Lee Morganのバラードといえば、なんといってもこれ。
もの悲しさといえば、Joe Hendersonとの二管がたまらないこちらも。
最後は、バラードではありませんが、Lee Morganといえば、これを挙げないわけにはいかないでしょう。
here’s LEE MORGAN
Lee Morgan
イノセンス After The Long Goodbye
山田正紀
Twitterでのつぶやきをまとめておきます。 ~1回目~ 『BLUE GIANT』が最高過ぎて、大阪アジアン映画祭どころではない。 予備知識ゼロなので後半の展開にはびっくり。この手の映画は“音に持っていかれるか”が全てだと思うけ[…]