「Dry Your Eyes」The Streets

A Grand Dont Come For Free

ニュースのタイトルはメタリカですが、メタリカの話ではありません。
注目したいのは、記事の最後の方に出てくる、7位に初登場のThe Streetsです。いつの間にか新作発売してたんですね。

少し前に『あるスキャンダルの覚え書き』について書いた中で、「“ザ・ストリーツ”は好き?」という台詞について触れました。

わざわざ触れたのに、たったあれだけというのもなぁとずっと思っていたんですが、ちょうどニュースで名前を目にしたので、今回はThe Streetsについて。

The StreetsことMike Skinner。
あのBob Dylanの名前が持ち出されるくらい、素晴らしいのが歌詞。

傑作デビューアルバム『Original Pirate Material』、大傑作2nd『A Grand Don’t Come For Free』、共に甲乙つけ難いですが、2ndにはなんといっても、名曲中の名曲「Dry Your Eyes」があります。

世に“別れ”について書いた曲はごまんとありますが、“恋人にフラれた時に聞いてはいけない曲ランキング”なるものがあったとしたら、最高峰の1曲でしょう。

“恋人にフラれた時の気持ち”という抽象的なものではなく、もっと限定的で具体的。
“恋人に別れ話を切り出された時”、人生最悪の時間の一つなわけですが(笑)、あのシチュエーションをこれほど完璧に表現しきった曲はないでしょう。
その時の気持ちはもちろん、あの場に流れる空気さえも表現しきっています。

そして、男がいかに情けない生き物かということも、これまた見事なまでに表現してくれちゃっています(笑)

歌詞付フルバージョン(CDはこの長さ)も挙げておきます。

→歌詞をじっくり読みたい方はこちら

「There’s plenty more fish in the sea」なんて言われても、「逃した魚は大きい」なんて言葉もあるしなぁ(笑)

I look at her she stares almost straight back at me
But her eyes glaze over like she’s lookin’ straight through me
Then her eyes must have closed for what seems an eternity
When they open up she’s lookin’ down at her feet

のくだりは、何てことを言ってくれるんだというくらい、本当に凄い。

言われてみればたいしたこと言ってなさそうですが、だいたいこういう歌というのは、行かないでくれ~っていう抽象的な思いについての歌詞だけで、ここまで具体的なのはそうはない。

でも、一度でも恋人に別れを切り出されたことがある人なら、このくだりは涙なしでは読めません(笑)

以上、『あるスキャンダルの覚え書き』からむちゃくちゃ脱線した、悲しい記憶の物語でした…。

→The StreetsについてのWikipediaはこちら

BARKS<英アルバム・チャート、メタリカが2週連続トップ>

 

A Grand Don't Come for FreeA Grand Don’t Come for Free
The Streets

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