『特警90 II 之亡命天涯』(ジョニー・トー)

前作の主演のマック・チョイハンも続投していますが、前作にも出ていたフィオナ・リョンが今回は主役。

もう一人の主役はマーク・チェン。トーさん作品だと、『エレクション 死の報復』でジミーに金で雇われる助っ人が印象的でしたね。
あの映画でも激しい立ち回りを見せていましたが、今回も多勢に無勢の中、なかなかの立ち回りを見せています。

『エレクション 死の報復』同様、武器は銃ではなく刀。
アクション監督は、前作に引き続いてユン・ブン。
前作では後の作品を思わせるような銃撃戦がありましたが、今回は刀での立ち回り。
後の映画に繋がることをちゃんとテレビでやっていますね。

後の映画に繋がるといえば、まさかの日本ロケ！まさかの日本語の台詞！まさかの日本語の歌！

これに比べたら、『ダイエット・ラブ』のアンディとサミーなんかまだかなりまし。
はっきり言って、何言ってるかさっぱりわかりません(笑)

しかも、設定にかなり無理があり、『ザ・ミッション/非情の掟』のブンさんことエディ・コーが結構重要な役で出てきますが、役名が“倉田さん”。

さらに、日本にいる間はみんなが日本語を喋っているのはまだいいとして、香港に移ってからも、マーク・チェンとエディ・コーの会話は日本語のまま。
もっと流暢な現地の言葉を話せるにも関わらず、片言にすらなっていない日本語での会話。
そうか、『フルタイム・キラー』にも繋がるのか！(笑)

というわけで、ストーリー的にはよくある刑事モノで目新しさはありませんが、トーさんのトンデモ部分の原点としては、貴重な作品だと思います。
単純な出来なら前作のが上でしょうが、ある意味こっちのが必見です。

そういえば、エンドクレジットの出演者の中にトーさんの名前がありましたが、どこに出てたのか気づかず…。もう1回観なければ…。

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