少し前に、『蒼き狼 地果て海尽きるまで』の香港プレミアにアンディが応援に来たというニュースが出てましたが(さすがアンディ、律儀だなぁ)、今回は、アンディ・ラウ×反町隆史の『フルタイム・キラー』です。
反町隆史の日本語に日本語字幕を付けて下さい。
以上。
で終わってだめですか?(笑)
これ以上書くことないんですけど…。
あえて書くとすれば、アンディとケリー・リンが観に行く映画館で、予告編として『ザ・ミッション/非情の掟』と『再見阿郎』が流れるというのはポイント高いですね。
というわけで、映画自体は特にこれといって書くこともないので、公開記念にアンディのインタビューが載った映画秘宝2004年3月号をネタにあれこれと。
反町隆史についての映画秘宝のコメントがこの映画の全てですね。
「香港での日本のTVドラマブームが引き金となり出演が決まったGTO反町だったが、語学力にグレートすぎる問題があった…」
というわけで彼は日本語でいくことになったわけですが、その日本語が聞き取れないんじゃ、何のために出てるのか…。
そういえば、トーさんも別の号のインタビューで「反町隆史のキャスティング理由は?」と問われ、こう即答してました。
「当然、商業上の決定だ」
次に、アンディの口から驚愕の事実が!
「実は『フルタイム・キラー』はアカデミー外国語映画賞候補作に照準を合わせて制作されたんだ」
ええぇぇぇ~!!!
まじですか?
その選考基準として、台詞の吹替はNGというものがあり、反町隆史が英語をマスターできなかったために、アンディが日本語を話すはめになったとのこと。
アンディ、反町がふがいないばかりに、申し訳ない…。
でも、アカデミー外国語映画賞の香港代表には選ばれたようです(笑)
このインタビュー、くれい響氏の質問がいいところをついているためなかなか面白いんですが、中でも、ジョニー・トー監督とアンドリュー・ラウ監督、どちらが演じやすいとかあるんですか?という質問に対する答えが興味深い。
やや長いですが全て引用します。
「どちらもいい監督さ(笑) 2人は同じような題材を描くけれど、出来上がった作品は対照的。
トゥ監督の作品は、まず強烈な事件という名のストーリーが存在する。そのストーリーに従って、登場人物が動き始めるんだ。
そのため、登場人物の細かい心理描写まで伝えることができない欠点がでてくる。
反対に、ラウ監督の作品はまず、強烈な登場人物が存在し、その登場人物を中心にストーリーが動き始めるんだ。
そのため、トゥ監督の欠点をフォローすることはできるが、なんとか心理描写を描こうとするあまり、ストーリー全体のバランスを変えてしまうことがあるんだ」
す、鋭い…。
でも、そこまでわかってらっしゃるなら、プロデューサーも兼任したこの『フルタイム・キラー』、もう少しどうにかならなかったんですか?(爆)
プレミアムプライス版 フルタイム・キラー HDマスター版《数量限定版》 [DVD]
[原題]全職殺手2001/香港/102分
[監督]ジョニー・トー/ワイ・カーファイ
[執行導演]ロー・ウィンチョン
[脚本]ワイ・カーファイ/Joey O’Bryan
[出演]アンディ・ラウ/反町隆史/ケリー・リン/サイモン・ヤム/ラム・シュー/チェリー・イン
今回は、“男ならこれを観ろ!”(まだまだ募集中です!)へ投稿していただいた中から、東雲様ご推薦、『ザ・ミッション/非情の掟』です。 六条様にも『インファナル・アフェア』へのコメントの中でお薦めしていただきました。 御二方、本当にあり[…]
ジョニー・トー第27弾。 刑務所から出てきた黒社会の男大哥(ラウ・チンワン)が、出所早々タクシーの運転手と一悶着を起こし、血まみれになりながら国際飯店という宿に流れ着く…。 そこでは、未亡人である小雪(ルビー・ウォン)が、一人息[…]