『キック・アス』の音楽の使い方はこんなに凄い!

キック・アス サントラ

この前UPしたエントリーで、『夕陽のガンマン』の使われ方が凄すぎるという話を書きましたが、そのことで頭がいっぱいすぎて、もう一つの大ネタを忘れていました。

先ほどGnarls Barkleyの「Crazy」についてtwitterでつぶやいていて思い出したので、忘れないうちに、改めてここで書いておくことにします。

感想エントリーでも書きましたが、「Crazy」の使われ方は素晴らしく、あの場面に歌詞がほんとにぴったりでした。

ですが、『夕陽のガンマン』の使われ方が、ただかっこいい!を遥かに超えた凄さだったのと同じく、この「Crazy」の使われ方も、ただ歌詞がぴったりなんていうそんなレベルじゃないんです。

当ブログでは、今までにも結構サンプリングネタに触れてきましたが、この「Crazy」の元ネタが、なんとマカロニウエスタンなんです。
具体的には、テレンス・ヒル主演の1968年の『皆殺しのジャンゴ/復讐の機関砲』。
DVDも発売されていますが、映画は管理人は未見です。

ごちゃごちゃ書くよりも聞いた方が早いので、両方ともUPします。

まずはGnarls Barkleyの「Crazy」。

続いて、元ネタのGianfranco/Gianpiero Reverberiの「Nel Cimitero Di Tucson」。

映画ではクライマックスで使われているようですね。2:25あたりから。

家にあるGnarls Barkleyのレコードのクレジットには、ちゃんとGianfranco/Gianpiero Reverberiの名前があります。

曲名は「Last Men Standing」となっていますが、『皆殺しのジャンゴ/復讐の機関砲』のサントラのトラックリストを見てもそんな曲名はないので、「Nel Cimitero Di Tucson」の英語タイトルなんでしょうか。どう聞いても「Nel Cimitero Di Tucson」で間違いはないので。

単にエンニオ・モリコーネをもってくるだけでなく、その意味まで完璧に理解した上での起用。

それにとどまらず、単純にマカロニをもってくるのではなく、歌詞がぴったりな上にマカロニをルーツにもつ曲を使うというさらに高度な技。

『キック・アス』、凄すぎます!

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