ベン・ウェイド一味が酒場に入ってきて一杯飲むシーンの、カウンターに全員がずらりと並ぶところがかっこよすぎる!
『ワイルドバンチ』や『ペイルライダー』でもあったように、一列横並びといえば西部劇必殺のフォーメーションですが、こんなところで出してくるとは!
しかも、ビジュアル的にかっこいいだけではありません。
No.2が、死んだ仲間への供養とボスへの敬意を乾杯の音頭として語る。
その仲間は、ボスが誤って撃ってしまったにも関わらずです。
一列にずらりと並んで座って聞く仲間たち。
これだけで、この強盗団がどんな集団か一発でわかります。
このボスに扮したグレン・フォードの魅力に尽きる。
リメイク版のラッセル・クロウも頑張っていましたが、さすがに格が違いすぎる。
酒場の女(フェリシア・ファー!)に「10年間毎日会っても忘れる男もいる、一度会っただけで一生忘れない男も」と言わせるだけのことはあります。
カウンターでのシーンも、ベン・ウェイドと酒場の女のシーンも、リメイクにも同じようなシーンはありますが、リメイクの方は色々喋りすぎで、オリジナルは寝室すら見せない。
演出的にも断然オリジナルの方が上。
おかげで無駄に長いリメイク版はオリジナルより30分も長い。
最後に、映画を観て以来、今だにフランキー・レインのこの歌が頭の中で流れています。
オープニングからいきなりこれだもんなぁ、たまらん♪ http://youtu.be/nkXDLNRVMxY
[原題]3:10 to Yuma
1957/アメリカ/92分
[監督]デルマー・デイヴィス
[原作]エルモア・レナード
[出演]グレン・フォード/ヴァン・ヘフリン/フェリシア・ファー/レオラ・ダナ/ヘンリー・ジョーンズ/リチャード・ジャッケル
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