『おばあちゃんの家』(イ・ジョンヒャン)

おばあちゃんの家

都会しか知らない生意気な子供と、田舎に住む話すことも読み書きもできないおばあちゃんの、淡々とした日々を綴った作品。

いやぁ、久々に映画を観てボロボロ泣きました…。こんなに泣いたのは『遠い空の向こうに』以来。

どのエピソードも素晴らしいんですが、知ってから観るよりは知らずにご覧になった方が絶対にいいと思うので、ここではいろいろ書くのはやめておきます。

一つだけ、「どうして遅いの?」に号泣…。

それにしても、この映画は、おばあちゃんに扮したまったくの素人キム・ウルブンさん(当時78歳)の存在感が全て。
どんな名優も敵わないその立ち振る舞い(演技とは書かずあえて立ち振る舞いと書きます)。

押しつけの感動ものや、パニックや地球の最後ばかり描いているハリウッドの方々、ぜひぜひこの作品を観て下さい。“本物”の映画がここにあります。

おばあちゃんの家 映画

前にスペインでのテロについて書いた時に、「言葉はいらない」というスペイン国民の言葉を紹介しました。
本作品もまさにそれ。映像が持つ力の凄さをまざまざと見せつけてくれます。

DVDの2倍速で観てもまだ遅い歩くスピード、おばあちゃんの歩くその姿を観ているだけで泣けてくるという奇跡のような作品。

最後に、DVDでご覧になる方は、ぜひ特典映像のメイキングまでご覧になって下さい。本編以上に泣けます…。

思い出しただけで涙が出る、静かな名作。

[原題]집으로…
2002/韓国/87分
[監督]イ・ジョンヒャン
[出演]キム・ウルブン/ユ・スンホ/ミン・ギョンフン

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