怒涛のジョニー・トー第10弾。
そして、前回に続いてこの映画も東雲様には“素敵な恋をしよう!”に投稿していただきました、ありがとうございます!
アンディ(アンディ・ラウ)は会社のある部門のボス。
そこに異動してきたのがキンキー(サミー・チェン)。
第一印象は最悪の二人が徐々に惹かれていく、ラブ・コメディの王道。
『インファナル・アフェア』でもカップルだった二人。
『インファナル・アフェア』ではあまり印象に残らなかったサミー・チェンですが、この映画は彼女の魅力全開!
つらいことがあると猛烈な勢いで掃除を始めるキンキーだけでも、この映画大好きです。
ラブ・コメディでストーリーを書いても仕方ないので、お気に入りのシーンをつらつらと。
まずはキンキーの足にもたれかかって寝てしまうアンディ。
捨てようと車の窓から投げてもブーメランのように戻ってくる恋愛のお守り。
わざといけてない男を紹介したのに若くて大金持ちの男が現れて慌てるアンディ。
ライバルが表紙を飾るNewsweekを買い漁るアンディ。
まるでキンキーのようにトイレ掃除を始めるアンディ。
会社の中でアンディと対立する二人には、『暗戦』シリーズのダメ上司と、待ってましたラム・シュー!
さらに極めつけは前回紹介した『天若有情』のパロディ。
台詞の中に出てくるだけでなく、車が故障し例のお守りを手に祈るアンディの前にバイクで颯爽と現れたのは、なんとワァディ!しかも白のタキシードを着ているところがポイント。
そこまでやりますか(笑)
というわけで、いきなりこの映画を観ても十分楽しめますが、先に『天若有情』を観ていると面白さ倍増ですので、もしご覧になる方は、その順番でご覧になることをお勧めします。
逆の順番で観てしまうと、『天若有情』のラストがわかってしまうことになるのでご注意を。
さて、今までUPしたジョニー・トー関連のラブ・ストーリー『過ぎゆく時の中で』『天若有情』は、個々のシーンは素晴らしいんですが、見終わって幸せな気分になれる映画ではありません。
それに比べこの作品は、軽~い典型的なラブ・コメディ。ラストももちろんお約束。
でも、『ブリジット・ジョーンズの日記』を誰も難しいことを考えてなんか観ないように、何も考えずにただ楽しむだけ。

『ザ・ミッション/非情の掟』のような作品を撮りながら、こんなラブ・コメディも撮れるなんて、ジョニー・トー芸が広いなぁ。
ヒットを狙って作って(インタビューによると自信もあった様子)、ちゃんと香港No.1ヒットを飛ばしているあたり、作りたいものを作る時はとことん作る、稼ぐ時は稼ぐ、その姿勢も素晴らしい(笑)
それにしても、サミー・チェンの可愛さにはイチコロです。
ついこの前までは『暗戦 デッドエンド』のヨーヨー・モンにイチコロだった気もするんですが(笑)
この映画のポイントとなる言葉、「I need you」。
「I love you」ではなくて「I need you」なところがいいですね。
日本語でも、「好きだよ」とか「愛してるよ」(こっちはそうは言わないか…)と言うことはあっても、「君が必要なんだ」と言うことはなかなかないですからねぇ。
素敵な恋をしていますか?
[原題]孤男寡女
2000/香港/100分
[監督]ジョニー・トー/ワイ・カーファイ
[執行導演]ロー・ウィンチョン
[脚本]ワイ・カーファイ/ヤウ・ナイホイ
[出演]アンディ・ラウ/サミー・チェン/フィオナ・リョン/ラム・シュー/レイモンド・ウォン/ホイ・シウホン/ロー・ウィンチョン
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