ジョニー・トー監督も参加のオムニバス映画『鐡三角』が楽しみすぎる!

鐡三角
一部で話題騒然の(ほんとに一部ですが…)ジョニー・トー監督も参加のオムニバス映画について、遅ればせながら当ブログでも一言。

ツイ・ハーク→リンゴ・ラム→ジョニー・トーの順番で、各自の持ち時間は約30分、テーマは警察ものサスペンス。

allcinemaOnlineには事前の打ち合わせなしと出ていましたが、その後別のサイトで読んだところによると、内容についての最低限の“すり合わせ”は行われる模様。
さらに、一部の登場人物は各話共通のこと。

問題はキャストですが、皆様が予想されている通り、自分も基本はサイモン・ヤムではないかと思います。

サイモン・ヤムで警察ものサスペンスといえば、まず浮かぶのは『PTU』ですが、それよりは『デッドポイント~黒社会捜査線~』の、あのコンビがまた観たいなぁ。
皆様も観たくありません?この濃いツーショット(笑)

 

デッドポイント

あとは、ラム・シューさえ出てくれれば贅沢は言いません。

さて、オムニバス映画といえば、否が応でも観客に比べられてしまうもの。

近年で思い浮かぶのは、ウォン・カーウァイ→スティーヴン・ソダーバーグ→ミケランジェロ・アントニオーニの『愛の神、エロス』

あの映画では、自分がウォン・カーウァイの大ファンだという贔屓目を抜きにしても、ウォン・カーウァイの第1部がずば抜けて素晴らしかった。

今回は、香港を代表する3人の監督ということで、プライドを賭けて凄いものを作ってくるでしょう。

トーさんの弁によると、「一種のパズルのようなものというか、バラバラだったものがひとつになった時の感動」を期待しているみたいですが、表向きそう言っておきながら、他の2人の傑作を、ラム・シューでオチをつけてぶち壊すという美味しい展開を狙っている気がしないでもないですが…。

ただ、一番の問題は、記事にも出ていましたが、そもそも本当に製作されるのか?ということ(笑)
これが一番心配です…。

この企画はトーさん発案のようなので、もし成功したら、ぜひ第2弾もやって欲しい。
メンバーはバリー・ウォンとウォン・カーウァイで(笑)
テーマはメロドラマ、主演はトニーとセシ、順番はバリー・ウォン→ウォン・カーウァイ→ジョニー・トーでお願いします。

アンディ、レオン・ライ、アーロン、ラウチン、ジャンユー、イーキン、チャウ・シンチー、ダニエル・ウー、ニコラス、リッチー、ルイス・クーと、錚々たる顔ぶれとロマンスを演じてきたセシですが、トニーとのコンビは確かまだないはずなので、ぜひ観てみたい。

バリー・ウォンでつかみはOK、ウォン・カーウァイが泥沼の展開に持ち込み、さてどうオチをつけるトーさん?みたいなの、絶対面白いと思うんだけどなぁ。

どうせならスタッフも一流どころに集まってもらい、美術はもちろんウィリアム・チャン、撮影はウォン・カーウァイパートは当然クリストファー・ドイル、残り2パートにはジングル・マ監督がカメラマンとして参加。音楽はもちろんピーター・カム!主題歌は当然セシ。

実現したらとんでもないことになりそうですが、まずないでしょう…。
バリー・ウォンは乗ってくれそうですが、ウォン・カーウァイにはあっさり断られそう(笑)

でも、こうやって妄想するだけでも楽しいですね。

~2007.7.18追記~
やや情報が古いですが、タイトルも『鐡三角』に決まったツイ・ハーク×リンゴ・ラム×ジョニー・トーのオムニバス映画、香港公開日が11/1に決定。

それに伴い、公式サイトもオープンしています。

http://www.trianglethemovie.com/

こちらでは、予告編も観れます。

予告編を観た限りでは、贔屓目を抜きにしても、やっぱりトーさんパートが一番凄そうですね。

11/1公開ということは、年明けくらいには香港版DVDが観れるでしょうか。

関連記事

ジョニー・トー第35弾、ツイ・ハーク、リンゴ・ラムとのリレー監督作『強奪のトライアングル』です。 三人の名匠の演出も、他の出演陣の演技も、遙か彼方まで吹き飛ばす。 『ボーン・アルティメイタム』のエンドクレジットの、戸田奈津子大先生の[…]

関連記事

ジョニー・トー(杜琪峯 : Johnnie To、1955年4月22日 - )は、香港の映画監督、プロデューサー。 香港電影金像奨で3度の監督賞、金馬奨で3度の監督賞を受賞している。 現在までに香港電影金像奨の監督賞に18回、金馬奨の[…]