東京では、池袋新文芸坐や早稲田松竹などで、しょっちゅう過去の名作・傑作が観れますが、名古屋ではそうはいきません。
以前、伏見ミリオン座で溝口健二の特集が組まれたことがありましたが、そんなことはめったにあることではありません。
そんな中、何を思ったか名古屋シネマテーク(『柔道龍虎房』をかけてくれたのもここ)、「ユナイテッド・アーティスツの栄光」と銘打って、ありえないラインナップ。

10/27~10/28
『ガルシアの首』『現金に体を張れ』
10/29~10/31
『情婦』『十二人の怒れる男』
11/1~11/3
『アニー・ホール』『ラストタンゴ・イン・パリ』
11/4~11/6
『お熱いのがお好き』『キッスで殺せ』
11/7~11/9
『イエロー・サブマリン』『ナック』
裁判モノの双璧を並べてきた29~31日も凄いですが、やっぱり27~28日でしょう。
まさか『ガルシアの首』をスクリーンで観られる日が来ようとは…(涙)
たぶんガラガラだと思いますが、これが超満員だと、映画の未来も捨てたものではないでしょう。
東海地方の映画ファンの皆様、今週末はテキーラ片手にシネマテークへ!
今回は、サム・ペキンパー第3弾『ガルシアの首』です。 メキシコの広大な荒野、広がる空、照りつける太陽、舞い上がる砂埃、まとわりつく汗、流れ出す血、そして、蝿のたかる生首。 こんな薄汚い世界が、どうしてこうも詩的なまでに美しいのか。 […]
時間軸を巧みに交差させた『アフタースクール』をこの前UPしたところで、今回はキューブリックによるフィルムノワールの金字塔、『現金に体を張れ』です。 前からずっと観たかった作品でしたが、ようやく観ました。 今まで、キューブリックの[…]
今回は、前回の『いとこのビニー』から法廷ものつながりで『情婦』です。 邦題で損している映画の典型で、原題は『Witness for the Prosecution』。 これをそのまま『検察側の証人』と訳したのでは堅過ぎると思った[…]