ジョニー・トーが選ぶクライム・ムービーDVDベスト5

TITLe (タイトル) 2007年 02月号

3月号がもう出ているので話が古いですが、「TITLe」2月号にジョニー・トー監督が登場しています。
この雑誌は今まで一度も買ったことがないですが、トーさんが出ているとなれば買わないわけにはいかないでしょう。

トーさんは、黒沢清監督と、「クライム・ムービーの甘い誘惑」いうタイトルで対談しています。

内容はご自身で読んでいただくとして、一つだけ書くと、『エレクション』について、こう述べています。

「私が本当に描きたかった部分は、実はパート2の中にある。パート2には今の香港黒社会の真実の姿があります」

配給会社の皆様、以下省略。

今回の「TITLe」は、“史上最愛のDVD大作戦”と銘打って、600本近いDVDが紹介されていますが、「ジョニー・トーが選ぶクライム・ムービーDVDベスト5」なるものも載っています。
普段トーさんが具体的な作品名を挙げることはなかなかないので、これは貴重ですね。
トーさんお気に入りの5本はこちら。

1. 天国と地獄(黒澤明)
2. ゴッドファーザー(フランシス・フォード・コッポラ)
3. グッドフェローズ(マーティン・スコセッシ)
4. ゲッタウェイ(サム・ペキンパー)
5. ボルサリーノ2(ジャック・ドレー)

トーさんのフィルモグラフィーを思い浮かべると、なるほどの5本ですよね。

テーマごとに5本お薦めDVDを紹介するコーナーでは、「香港ノワールのケレンに酔う」というテーマの1本目に『ザ・ミッション/非情の掟』が登場。
「紙屑サッカー」「いたずらタバコ」に触れているあたり、選者も流石ですね。

このDVDコーナー、なかなかのラインナップで、「痛快マカロニ・ウェスタン」のテーマに並ぶ5本が、『ウエスタン』『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』『殺しが静かにやって来る』『西部のリトル・リタ』『情無用のジャンゴ』というのには思わずニヤリ。

一家に一冊あってもいいような、素晴らしい内容です。

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