『初恋のきた道』(チャン・イーモウ)

初恋のきた道

山あいの小さな村を舞台にした心温まる恋のお話。
久しぶりの、ノスタルジックで、見ていて思わず笑みがこぼれる素敵な恋の物語。

すべてはチャン・ツィイー。抜群に可愛い!彼女を見るでけでもこの作品を観る価値はあります。
この役に代えはきかないだろうなぁと思わされることがありますが、この映画もチャン・ツィイー以外では絶対に無理。

初恋のきた道

この映画より先に『グリーン・デスティニー』を観ましたが、そこでの彼女はやんちゃなのヒロインを演じ、主演二人を食う圧倒的な存在感を示していました。

本作での彼女は一転、最近はなかなか見られないものを見せてくれます。可憐、一途、健気。
痛々しいくらいの一途な想いで、待つ、ひたすら待つ。そして、走る、ひたすら走る。

『初恋のきた道』、このタイトルも完璧。
出会い、別れ、再会し、そして担いで歩く、全部同じ1本の道。すべてが詰まった1本の道。
だからこそ、どうしても担いでこの道を歩きたいという、おばあさんの想いには胸が締め付けられます。

田舎の豊かな自然を映す色の綺麗さも圧倒的!
それとの対比で、現在のシーンのモノクロの映像も強烈な印象を残します。

普通は現在がカラーで過去がモノクロですが、これを逆にしたチャン・イーモウに拍手。
おばあちゃんにとっては、いつまでも色褪せることのない過去こそが現在でありカラー。憎すぎる演出。

現代で、息子が一度だけ教科書を朗読するシーンも反則…。

最後に、結構ポイントである「茸餃子」、餃子がここまで活躍する映画も珍しいですが、ほんとに美味しそうでした。

[原題]我的父親母親
2000/アメリカ・中国/89分
[監督]チャン・イーモウ
[出演]チャン・ツィイー/スン・ホンレイ/チョン・ハオ

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