
マイケル・ケインの声のエロさは尋常じゃない。
「警察に通報してもいいのよ」
「君にそんなことはできないさ」
「どうして?」
「君の下着の色が紫だって知ってるからさ」
このやりとりをあの声で(笑)
大傑作ハードボイルドですが、こういうシーンがあるのがこの映画の面白いところ。
ブリット・エクランドとジェラルディン・モファットのヌードがばっちり拝めるのもいいですね。
情事中に刺客に襲われ(全然気づいていない…)、ベッドの下に隠してあったショットガンでなんとか反撃に転じた後、そのまま全裸にショットガンで家から出て行くマイケル・ケイン(笑)

そりゃ隣の家のおばちゃんもびっくりして物を落とすはずだ。
刺客にも、風邪引かないように気をつけろよと心配される有様…。
女優陣に負けず頑張って脱いでます。
でも、普段は黒のスーツにトレンチコートで、むちゃくちゃかっこいい。
ただ歩いているだけで十分に絵になり、何よりセクシー。
そして、ロンドンの暗黒街に名を馳せる凄腕のギャングということで、女と一緒にいなければ(笑)、腕前も超一流。
8ミリに映っていた真相を知った彼の目にうっすらと浮かぶ涙。
ここから、一ミリの容赦もない鬼のような復讐が始まる。
女だろうが一切の容赦はない。沈みゆく車を見つめるあの目!
街の急な坂道、雨上がりの競馬場、立体駐車場、川にかかる橋、ギャングのボスの屋敷と庭、フェリーの船着場、人一人いない寒々とした海岸、ロケーションもたまらない。
船着場での1対3は『ウエスタン』のオープニングを彷彿とさせますね。
最後に、ロイ・バッドの音楽のかっこよさ!
[原題]Get Carter
1971/イギリス/112分
[監督]マイク・ホッジス
[音楽]ロイ・バッド
[出演]マイケル・ケイン/イアン・ヘンドリー/ブリット・エクランド/ジェラルディン・モファット
Twitterでのつぶやきをまとめておきます。 マイケル・ケイン主演の傑作『狙撃者』が1月にスターチャンネルで放送!輸入盤はBlu-rayまで出ていますが、国内盤はソフト未発売なので、録画必須。 http://bit.ly/1HI[…]