ジョニー・トー監督『エレクション3』は2015年に製作!最後に生き残るのは果たして誰なのか!?

エレクション3 ジョニー・トー

昨夜Twitterの方で予告した通り、今日はこのビッグニュースについて。

トーさんの最近のインタビューについての記事で、大きく分けて3つのことに触れられていますが、『エレクション3』については、

To is planning to film Election 3 in 2015, which will mark the 10th anniversary of the release of the original Election.
ジョニー・トーは『エレクション3』を2015年に撮影するつもりであり、それは、1作目の『エレクション』公開から10周年を祝うものとなるだろう。
This is exciting news because Election and its sequel are both great films.
『エレクション』もその続編も素晴らしい映画だっただけに、これは大変ワクワクするニュースである。
And I am hoping that all of the survivors of the two triad elections in Election and Election 2 will come back for a reunion.
『エレクション』『エレクション2』の2つの選挙で生き残ったメンバーには、ぜひまた集まってもらいたいものである。
Expect more bloodshed and brutal deaths.
さらなる流血と残酷な死を期待したい。

の部分。
1作目が2005年でしたから、まさに10周年記念での第3弾ですね。

そういえば、トーさんもこんなことを言っていました。
botにも載せている言葉から2つ。

彼らは自然消滅してゆくのか。あるいは昔のような反政府勢力となってゆくのか。どうなるのかは分からない。しかし、時代がまた大きく変わったら、黒社会も大きく動くだろう。その時には『エレクション3』も生まれるかもしれない。全ては香港の移り変わり次第なのさ。

この物語は終わっていない。だから、機会があれば3作目を撮りたいと思っている。それは5年後になるか、10年後になるか、少なくとも、彼らにとってまた大きな変化が訪れたときだ。(『エレクション』2部作について)

狙っていたわけではないかもしれませんが、まさにちょうど10年目になりましたね。
「彼らにとってまた大きな変化が訪れたとき」という意味では、やはり『毒戦』を撮ったことが大きいですかね。

1作目、2作目を通じて、あれだけの抗争を繰り広げながら、全ては本土側の中心人物を演じたユウ・ヨンの掌の中だったという2作目のラスト。

本土との関係、これがさらにクローズアップされてくるのは間違いないでしょうね。
そこで登場するのは、もちろんスン・ホンレイでしょう!

ここで改めて整理しておきますと、主要メンバーでは、1作目で亡くなったのはレオン・カーファイと、その妻マギー・シュウ。

2作目で亡くなったのは、ウォン・ティンラム、アンディ・オン、マーク・チェン、そしてサイモン・ヤム。

生き残っているのは、主役のルイス・クーと、殺し屋として存在感抜群だったニック・チョン。
さらに、ラム・カートン、チョン・シウファイ、そして雪ちゃんもしぶとく生き残っています!
雪ちゃんは、棺桶の中に缶詰になっていたのが幸いして、見事に生き残りましたね(笑)

 

エレクション2 ラム・シュー

3作目もきっと次々と命を落としていくことになるでしょうが、最後までゴキブリのようにしぶとく生き残るのは雪ちゃんしかいないでしょう!

ついでに、記事の残りの部分についても。

2つ目の話題は、トーさんが本当に一生懸命撮った映画はわずか5本のみであるという発言。
もちろん他の映画だって真剣に撮っているに決まっていますが、この5本にはそれだけ思い入れがあるということでしょうね。

その5本が、『ザ・ミッション/非情の掟』『エグザイル/絆』『奪命金』『スリ』『PTU』

さすがトーさん、わかってますねぇ、ってご本人だから当たり前ですが(笑)
前2本が入っているのはいいとして、後ろ2本が嬉しいですねぇ。

ちなみに、記事を書いている記者は、「これらはどれも素晴らしい映画ではあるが、『マッスルモンク』と『MAD探偵 7人の容疑者』が含まれていないのは驚きである」とツッコミを入れていますが、そこはそう驚くところではないような気も(^^;

最後の話題は、65歳で引退するという話。
こればっかりはどこまで本気なのかよくわかりませんが、歳は区切らなくても前にも同じようなことを言っていたような気も…。

100歳超えても撮っているマノエル・ド・オリヴェイラを目指してとまでは言いませんが、せめてイーストウッドくらいは撮って欲しいですけどねぇ。

仮に本気の発言だとしても、こればっかりはご本人の気が変わるのを期待するしかないですね。

ScreenAnarchy<Johnnie To Talks ELECTION 3, Retirement and Five Films He Has Put The Most Effort Into Making>

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