「36年勤務してて4回目だ、何もしなければ助かる」、妻を人質に取られ銀行強盗に入られたのに、冷静さを失わない支店長。
「電話をしないと」と言われただけで、はいはい2階に行ってればいいんでしょと席を外す主人公の妻。
端役に至るまで、この“慣れた”感じがいい。
組織と関わりのある武器商人だろうが、朝には子供を学校へ送り出し、ゴミ出しだってもちろんする、そこにはまず“日常”がある。
その日常を守りたい彼に、ある“提案”が持ち掛けられる。
でも、裏社会に生きる人間、一線を越えれば、もちろん命の保証はない。
取引相手には凄みを見せる主人公も大きな力の前ではなす術はない。
武器商人、刑事、情報屋、周りで起き続ける銀行強盗。
何事もなかったように、今日もボストンの一日は過ぎてゆく。
刑事が別れ際に毎回言う「Have a nice day.」、最後まで虚しいその響き。
[原題]The Friends of Eddie Coyle
1973/アメリカ/102分
[監督]ピーター・イェーツ
[出演]ロバート・ミッチャム/ピーター・ボイル/リチャード・ジョーダン/スティーヴン・キーツ/アレックス・ロッコ/ミッチェル・ライアン/ジョー・サントス/ピーター・マクリーン
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