『七年之癢』(ジョニー・トー)

英題『Seven Years Itch』からもわかるように、一言で言えばビリー・ワイルダーの『七年目の浮気』。
ご丁寧に通風口のシーンもあります。

トーさんの初期のラブコメでは常連の、レイモンド・ウォンとシルヴィア・チャンが主演。

朝の7時台から騒々しい京劇の練習で起こされ、その間に一人で食べる朝食はいつも目玉焼きとソーセージ2本。
そんな彼の前に、夢のようにセクシーな美女が現れ、しかも、自分に惚れている！
でも、そんなうまい話があるわけはなく…と、まあよくある話です。

この時期のトーさんのラブコメは、ハッピーエンドなのがわかっているので、気軽に楽しめるのがいいですね。
ン・シンリン主演作品では、こうはいかない(笑)

兄弟にエリック・ツァン、会社の上司にはロー・ホイパンの姿も。
一瞬だけマギー・チャンも登場。

やっぱり彼女のでなきゃダメな目玉焼き。
あんなに大嫌いだった京劇も、いつの間にか空で歌えるようになっていた。

何の変化もなくても、それでも一緒に過ごしてきた7年という日々。
その日々を前にしては、ぱっと現れた男など所詮出る幕はなし。

でも、またもや続く目玉焼きと京劇に、再び浮気心が、さて今度は！？
7年どころか30年耐えてきた義理のお父さんがついにぶち切れるシーンもいいですね。

七年之癢 (DVD) (香港版)

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