サラエボが生んだ二人の偉人 オシムとクストリッツァ

クストリッツァ

今日の夕刊に、『オシムの言葉』の著者による、「サラエボが生んだ二人の偉人 オシムとクストリッツァ」というコラムが載っていました。

大のサッカー好きで知られるクストリッツァ、当ブログでUPしている『アンダーグラウンド』『ライフ・イズ・ミラクル』にもサッカーのシーンが登場しますが、『ライフ・イズ・ミラクル』で主人公の息子が入団を熱望するパルチザン・ベオグラード、時代設定の1992年当時の監督は、他でもないオシムその人です。

「大きなお金が動くようになってからサッカーは勝敗だけが注目されだして、残念なことに美しさが消えつつある。それでもリスクを冒していいサッカーをして観客に喜んでもらうことが大切だと私は思う」と語るオシム監督。

カンヌを二度制した“天才”エミール・クストリッツァにとって、そんなオシムは最高のアーティストだそうです。

以下クストリッツァの言葉。
「私がカンヌ映画祭の委員長になったとき、真っ先に考えたのは映画をもう一度芸術に引き戻すことだった。ハリウッド映画が人間を描かなくなってから久しい。劇場は次々と新しい作品を望んでその都度、やたらカネのかかったものを求める。これを私は映画のインフレーションと呼んでいる。世に芸術的なものを求める者としてイビツァ・オシムのサッカーはその範となるのだ」

そんなクストリッツァの、現在撮影中の新作の題材は、なんとあのディエゴ・マラドーナ。
クストリッツァ自ら出演して、嬉々としてマラドーナに1対1を挑んでいるらしいです。
これはもう今から公開が待ちきれません!

あのクストリッツァにここまで言わせる人物が、我らが日本代表を率いているという幸せ。
普段サッカーを観ない方も、今はまだ芸術の域には程遠いですが、ピッチ上の美に期待して、たまにはサッカーをご覧になってみてはいかがでしょうか?

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