夜中にTwitterの方で凄い映画を観た!とつぶやいたのは、『ミラージュ』でした。
主演のマルコ・ザロールが『マチェーテ・キルズ』に出演が決まったとのことで遅ればせながら観ましたが、これがとんでもない傑作!
両親を殺され、一人残った心を閉ざした弟、背負っているものが違う。
負ければ、裏切られれば涙も流し、やられれば普通に瀕死の重傷を負う。
相棒偽ロビン、現れる守り神。
脳裏に浮かぶ弟との稽古、再び立ち上がるミラージュマン。
ラストシーンとそこから始まる音楽が完璧過ぎる!
用心棒を務めるストリップクラブのオーナーからは、空手なんかじゃなくて銃を使えよとヴァンダムかぶれ呼ばわりされ、TVのアナウンサーには「敵に笑われない衣装を着てくださいね」と言われてしまう。
やっぱダサいよなと必死で衣装を考える手描きの絵の下手さが泣けます…。
それに加え、『キック・アス』や『スーパー!』の平凡な主人公と違い、用心棒という設定なので、鍛えあげられた肉体から繰り出されるハイレベルな(かなり凄い!)アクションまで観れます。
ヒットガールとエレン・ペイジが観れないということを除けば、これ1本あれば他の2本はいらないと言ってしまってもいいくらい。
しかも、これでわずか90分(いろんなところにそう書いてありますが、実際はそんなになく87分、エンドクレジットが始まるのはまだ82分台)、凄すぎるぞミラージュマン!
ちなみに『スーパー!』が96分、『キック・アス』が117分。
しかも、あの2本より早い2007年の映画。
必見。
[原題]Mirageman
2007/チリ・アメリカ/90分
[監督]エルネスト・ディアス=エスピノーサ
[出演]マルコ・ザロール/マリア・エレーナ・スウェット/アリエル・マテルーナ
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