『ダンディー少佐』(サム・ペキンパー)

ダンディー少佐

センタ・バーガー最高!

今回は、サム・ペキンパー第5弾『ダンディー少佐』です。

アパッチに騎兵隊や民間人を虐殺された北軍のダンディー少佐は、無法者や南軍の捕虜も入れた追跡部隊を結成する…。

ペキンパー作品の中ではいまいちの評価みたいですが、期待していなかった分十分満足。

ポイントは、北軍と南軍の混成部隊になっていること。
騎兵隊の一部がやられたため、北軍だけでは人数が全然足りません。

というわけで、酔っ払いや神父まで駆り出します。
といっても誰彼構わずというわけではなく、厳選しているあたりが面白い。

選ばれた人は、それなりの理由があります。
例えば神父さんは、結婚式を行った夫婦が殺されたので仇を取りたいとか。
あとは、無法者でも、馬を盗むのが凄く上手いとか(笑)

そして、一番のポイントとなる南軍の捕虜。
捕虜の指揮を取る南軍のタイリーン大尉は、かつてダンディー少佐と親友でありながら、ある理由で彼を逆恨みしています。
それでも、アパッチ討伐後の釈放を条件に、期間限定で力を貸すことに。

こうして結成された部隊が、アパッチを探しメキシコまで遠征することになります。

ペキンパー作品ということで、今回もたまらないメンバーが集結。
ダンディー少佐にチャールトン・ヘストン、タイリーン大尉にリチャード・ハリス。

ダンディー少佐のキャラがいまいちなんですが、リチャード・ハリスは、以前UPした『ワイルド・ギース』みたいに今回も美味しい役。

ダンディー少佐が使っている斥候ポッツにジェームズ・コバーン。
大砲へのこだわりを見せるグレアム中尉にジル・ハットン。
さらに、タイリーン大尉の部下で一悶着起こす男にウォーレン・オーツ!
この顔ぶれ!!

とここまで書いておきながら、実は最高なのがセンタ・バーガー(『戦争のはらわた』で無意味に脱いでいたあのセンタ・バーガー)。
チャールトン・ヘストンと彼女の恋愛シーン(キスシーンから水浴びまであり)ははっきり言って蛇足なんですが、センタ・バーガー自体は最高(笑)

その恋が原因でダンディー少佐が負傷して云々というくだりは、この作品がいまいち傑作になりきれていない一番の原因かと。

ただ、ダンディー少佐が隊に復帰してからはまた面白くなります。
アパッチとついに対決した後、当時メキシコを侵略していたフランス軍との最後の決戦。

ダンディー少佐 チャールトン・ヘストン

戦闘シーンになると俄然魅力的になるペキンパー、河を舞台に繰り広げられる大激戦。
ここはリチャード・ハリスの最大の見せ場。

まだ3作目なので、ペキンパー十八番のスローモーションは炸裂していません。
というよりほとんどなかったような。

リチャード・ハリス、ジェームズ・コバーン、ウォーレン・オーツと、周りのキャラはみんな魅力的なのに、チャールトン・ヘストンのキャラがいまいちなため傑作!とまでは言えませんが、136分の堂々たる大作。

くどいようですが、一番の見所はセンタ・バーガー(笑)

予算をかなりオーバーしたために、この後5年間映画界からほされることになるペキンパー。
5年後、もはや芸術の域に達したスローモーションによる“死のバレエ”と共に帰ってきたペキンパー、その作品こそがもちろん、代表作『ワイルドバンチ』

[原題]Major Dundee
1965/アメリカ/136分
[監督]サム・ペキンパー
[出演]チャールトン・ヘストン/リチャード・ハリス/ジェームズ・コバーン/ウォーレン・オーツ/ジル・ハットン/センタ・バーガー

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