上海空爆あたりまではコテコテのメロドラマを楽しんで観ていたら、後半の怒涛の畳み掛け!
まさか王晶大先生にここまで泣かされるとは!素晴らしい!
チョウ・ユンファ、サモ・ハン、フランシス・ン、この3人が同じ画面に収まるこの贅沢!
日本から参戦の倉田先生も、ユンファとの脅し合いで一歩も引けを取っていない!
でも、これだけの主役陣を脇に追いやるくらい、ダーチーの奥さんと右腕の二人にとにかく泣かされまくり。
「16歳の時から一緒にいるのよ」、全てをわかっていた奥さん。
ナイフを託して一人上海に残った右腕。
二人とも、出会いのその瞬間に、人生決まっちゃったんだよなぁ(涙)
パクリの帝王王晶大先生(褒めてます)、今回は、そうきたかの『カサブランカ』!
でも、あのシーンと、その後のナイフを託すシーンで(渡す時の、ナイフに添えられた手!)、映画のスイッチが入るんだよなぁ。
あの後はもう怒涛の畳み掛け。ナイフは後でもちゃんと効いてきます。
不満があるとすれば、殴り込みに行く時、やっぱりユンファには2丁拳銃ぶっ放してほしかったなぁ。
上海空爆のあたりは、街が壊滅してるのに、歌が流れだし、走り出しで、いつの時代のメロドラマだよ!とさすがにおいおいとなっていたら、それすらも伏線にした、『カサブランカ』からのあの展開!
いつものおふざけを封印した、ベタのつるべ打ち!今回の王晶大先生は一味違う!
[原題]大上海
2012/香港/119分
[監督]ウォン・チン
[製作]アンドリュー・ラウ
[撮影]アンドリュー・ラウ/ジェイソン・クァン
[出演]チョウ・ユンファ/ホアン・シャオミン/サモ・ハン/フランシス・ン/ヨランダ・ユアン/ユアン・リー/モニカ・モク/シン・バイチン/ガオ・フー/倉田保昭
関連記事
初めてクラシック作品から。60年も前の作品ということがまず驚き。 フランス領モロッコのカサブランカで酒場を経営するアメリカ人リック。 そこに訪れた反ナチスのリーダーとして名高いラズロとその妻イルザ。 店に黒人ピアノ弾きの歌う「As[…]